EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

テーマ別に探す

プロセスマイニング ☓ RPAで業務プロセス最適化が可能に:ABBYYとBlue Prismの協業戦略

edited by DB Online   2021/12/02 10:00

プロセスマイニングとRPAの組み合わせでデータを基に迅速に改善すべきプロセスを見つけ出す

 前述したように、プロセスマイニングはここ最近、RPAソリューションと一緒に利用するケースが増えている。プロセスマイニングで自動化すべき業務プロセスを見つけ出し、それをRPAで自動化するのだ。UiPathはRPAツールにプロセスマイニング機能を追加しており、プロセスマイニングで見つけ出した効率化すべきプロセスを、自動でロボット化する取り組みも行っている。

 RPAのツールは当初、人が行ってきた反復作業などをキャプチャーしてロボットを作り、作業をロボットに任せることで効率化してきた。その後は、AIや機械学習技術を用い容易にロボットが作れるようにしてきた。さらに企業や組織で利用するロボットが増えるのに合わせ、数多くのロボットを集中管理しガバナンスなども確保できるよう進化してきた。

[クリックして拡大]

 最近になり、ロボットを企業内でさらに多くのシーンで活用するためにプロセスマイニングを活用している。業務のどこにロボット化できるプロセスがあるかを、さまざまな作業ログなどから機械学習技術などを用い自動抽出する。推奨されたプロセスを、迅速にRPAでロボット化しより幅広くロボットを活用しているのだ。

 2021年10月7日にABBYYは、RPAベンダーのBlue Prismとの協業を新たに発表した。ABBYYではこれまでも、OCR製品のコネクタを開発し、Blue Prismのマーケットプレイスから提供するなどで、両社は良好なパートナー関係を築いてきた。既にABBYYとBlue Prismのソリューションを組み合わせた顧客事例もいくつか公開されている。

 ABBYYを用い、業務プロセスとタスクを可視化する。可視化した結果から、何を自動化すべきかを明らかにする。自動化の対象が決まれば、Blue Prismのキャプチャー機能などを用い迅速にロボット化し、プロセスの自動化を実現する。ここで終わりではなく「ロボットで自動化した後の運用についても、効果をABBYYで測定します」と小原氏。今回の協業では、ABBYYのプロセスインテリジェンス機能をBlue PrismにOEM提供し、Blue Prismのユーザーがプロセスマイニングの機能をより利用しやすくするものとなる。

 Blue Prismではこれまで、RPAのロボットで実現される"デジタルワーカー"の効率化に取り組んできた。そのためには、デジタルワーカーが活躍できるプロセスの発見は重要だ。さらに「働き出したデジタルワーカーを監視し、より活用するためにABBYYと協業することにしました」と言うのは、Blue Prism株式会社 マーケティング本部 シニアプロダクトマーケティングマネージャーの山本顕範氏だ。

Blue Prism株式会社 マーケティング本部 シニアプロダクトマーケティングマネージャー 山本顕範氏

 もともとBlue Prismにはデジタルワーカーを作るためのガイドラインがあり、それに当てはめ人手で自動化するプロセスを決めていた。これはある種アナログ的で「どうしても、本来自動化すべき業務プロセスとの間にギャップが生じます。データを使えばそのギャップが埋まり、もっと効率的にデジタルワーカーを作れます。それを実現できるのが、ABBYYと一緒にやるメリットです」と山本氏は言う。


著者プロフィール

  • 谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

    EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーター かつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリストとして、クラウド、データベース、ビッグデータ活用などをキーワードに、エンタープライズIT関連の取材、執筆を行っている。

バックナンバー

連載:週刊DBオンライン 谷川耕一

もっと読む

All contents copyright © 2007-2022 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5