SAP SEは、日本酸素ホールディングスの傘下であるNippon Gases Europeが「RISE with SAP」ソリューションを活用して、欧州におけるERPランドスケープの段階的な強化を行っていると発表した。
Nippon Gases EuropeがERP統合を行う目的としては、ビジネスプロセスの加速、コラボレーションの強化、イノベーションの実現だという。
同社は欧州最大手の産業および医療用ガス会社の一社。3,000人以上の従業員を抱え、欧州13カ国で事業を展開している。最も、これらの拠点では過去に別々のERPソリューションが稼働していたため、メンテナンスやアップデートなどに多くのコストが割かれていたという。
そこで同社は2020年に「SAP S/4HANA」をベースとして統合ERP戦略を確立するための長期プロジェクトを立ち上げ、2021年10月に最初の拠点としてイギリスで本格稼働を開始。2022年にはさらに6カ国がこれに続く予定だ。
この新たなERPプロセスによって、ガス供給を追跡する際のふかん性が改善され、コンプライアンス要件を簡単に満たせるように。また、IT部門の管理対象となるERPシステムが一つだけになった結果、管理タスクへの時間を減らし、コスト削減につながったとのことだ。
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