パナソニック ホールディングスは、パナソニック コネクトが展開する、Blue Yonderを中心としたサプライチェーンマネジメント(以下、SCM)事業の株式上場に向けた準備を開始すると発表した。
パナソニックグループは2022年4月に事業会社制に移行。そのうちSCM事業について、グローバルでの成長を加速させるために株式上場を行うことが最適と判断したという。SCM事業は、同社グループの強みを生かしながら、SaaSソリューションの差別化を図り、高成長・高収益を実現していくとしている。そのために、まずR&D強化・M&A投資を積極的に実行し、Blue Yonderの競争力を強化する。欧米市場においてはSaaSビジネスを一層拡大していく。
また、同社グループの技術力により現場データ連携を強化し、SaaSの高付加価値化を図るという。具体的には、同社のセンシング技術、製造業で培ってきたインダストリアルエンジニアリング、現場最適化ソリューションなどにより得られる精度の高い現場データをBlue YonderのSaaSプラットフォームに取り込む。リアルタイムに現場への実行指示につなげるフィードバックループを構築していくという。今後、日本からグローバルへ横展開し、スケール化を目指す。Blue Yonderについては、同社グループの顧客基盤やブランド力を活用し、日本市場での販売拡大を図るという。
なお同社は、SCM事業の上場会社を連結子会社とすることを前提に、組織構成および資本構成を検討していくとしている。また会社構成は、Blue Yonderを中心に、コネクトの現場ソリューションカンパニーの関連事業、および技術研究開発本部の関連領域等を予定しているという。
【関連記事】
・パナソニック、4/1から事業会社制に移行 「Blue Yonder」はパナソニック コネクト傘下に
・パナソニック、Blue Yonder買収後のSCMソリューションが充実 武器となる3階層のデータ可視化
・パナソニック、Blue Yonder買収完了で「オートノマスサプライチェーン」実現を目指す