はじめに
作業手順書には、スクリーンショットやオートシェイプなどの図形要素が欠かせません。しかし、Microsoft Office Word(以下、Word)で画像やオートシェイプ、テキストボックスを多用すると、ファイルサイズがすぐに大きくなり、やがて動作がもたついて、最悪の場合強制終了…といった問題に直面します。
そこで今回は、「Wordで図をうまく配置できない」「図の横に文字を入れるには?」「Wordはすぐ重くなるから好きになれない」といった疑問や問題の対処方法を紹介します。
図ツールバーの表示
テキストを図の周りで折り返したり、画像の補正や加工をしたりする場合は、図ツールバーを表示しておくと便利です。図ツールバーを表示するには[表示]-[ツールバー]-[図]をクリックします。図ツールバーでは、図の配置方法指定のほか、コントラストや明るさ、色調の調整、トリミング、回転などができます。
(図の挿入) | 図をファイルから挿入します。 |
(色) | 「自動」「グレースケール」「白黒」「ウォッシュアウト」の中から図の色調を変更します。 |
(コントラスト(強)) | 図のコントラストを強くします。 |
(コントラスト(弱)) | 図のコントラストを弱くします。 |
(明るさ(強)) | 図の明るさを強くします。 |
(明るさ(弱) | 図の明るさを弱くします。 |
(トリミング) | 図をトリミングします。 |
(左90度回転) | 図を左に90度回転します。 |
(線の種類) | 図の枠線の種類を変更します。 |
(図の圧縮) | 図を圧縮します。 |
(テキストの折り返し) | 図の周りにテキストを折り返します。 |
(図の書式設定) | 図の書式設定ダイアログボックスを表示します。 |
(透明な色に設定) | 背景色を透過したい場合にこのボタンをクリックして、図の中の透過したい色をクリックすると透明になります。 |
(図のリセット) | 図のサイズ、コントラストや明るさ、トリミングなど、加工した図をリセットして元の図に戻します。 |
図をトリミングするには
図ツールバーを利用すると、図ををトリミングできます(例えば、画面コピーしたスクリーンショットなど)。
- トリミングしたい図を選択します。
- 図ツールバーの(トリミング)をクリックすると、マウスカーソルの形がに変化し、トリミングが有効になります。
- マウスで図の角や辺にある適切なハンドルにポイントして、トリミングする場所までドラッグします。この例では、右側をトリミングするので、右辺の■ハンドルをポイントし、左方向にドラッグします。
- 図がトリミングされました。トリミングモードを終了するには、[Esc]キーを押すか、もう一度(トリミング)ボタンをクリックします。
スクリーンショットをクリップボードにコピーするには、[PrintScreen]キーを利用します。全画面をクリップボードにコピーする場合は、コピーしたい画面を表示してから[PrintScreen]キーを押します。全画面ではなく、アクティブウィンドウをクリップボードにコピーする場合は、[Alt]キーを押しながら[PrintScreen]キーを押します。ただし、キーボードに[Fn]キーが存在する場合は、全画面コピーの場合に[Fn]キーを押しながら[PrintScreen]キーを押す必要がありますので注意してください。