手順書作成にどのツールを使う? 図の配置とトリミング (3)
ドキュメント作成のためのMicrosoft Officeテクニック 第10回
この連載では、ビジネス文書を作成する上で知っておくと便利なMicrosoft Officeの操作テクニックを紹介します。今回は、作業手順書に欠かせない図の配置のコツ、および、図のトリミングなどをはじめ、重くなったWord文書ファイルを軽くするための方法について紹介します。
はじめに
作業手順書には、スクリーンショットやオートシェイプなどの図形要素が欠かせません。しかし、Microsoft Office Word(以下、Word)で画像やオートシェイプ、テキストボックスを多用すると、ファイルサイズがすぐに大きくなり、やがて動作がもたついて、最悪の場合強制終了…といった問題に直面します。
そこで今回は、「Wordで図をうまく配置できない」「図の横に文字を入れるには?」「Wordはすぐ重くなるから好きになれない」といった疑問や問題の対処方法を紹介します。
図ツールバーの表示
テキストを図の周りで折り返したり、画像の補正や加工をしたりする場合は、図ツールバーを表示しておくと便利です。図ツールバーを表示するには[表示]-[ツールバー]-[図]をクリックします。図ツールバーでは、図の配置方法指定のほか、コントラストや明るさ、色調の調整、トリミング、回転などができます。

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図をファイルから挿入します。 |
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「自動」「グレースケール」「白黒」「ウォッシュアウト」の中から図の色調を変更します。 |
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図のコントラストを強くします。 |
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図のコントラストを弱くします。 |
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図の明るさを強くします。 |
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図の明るさを弱くします。 |
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図をトリミングします。 |
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図を左に90度回転します。 |
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図の枠線の種類を変更します。 |
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図を圧縮します。 |
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図の周りにテキストを折り返します。 |
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図の書式設定ダイアログボックスを表示します。 |
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背景色を透過したい場合にこのボタンをクリックして、図の中の透過したい色をクリックすると透明になります。 |
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図のサイズ、コントラストや明るさ、トリミングなど、加工した図をリセットして元の図に戻します。 |
図をトリミングするには
図ツールバーを利用すると、図ををトリミングできます(例えば、画面コピーしたスクリーンショットなど)。
- トリミングしたい図を選択します。
- 図ツールバーの
(トリミング)をクリックすると、マウスカーソルの形が
に変化し、トリミングが有効になります。
図を選択してトリミングボタンを押す画面 - マウスで図の角や辺にある適切なハンドルにポイントして、トリミングする場所までドラッグします。この例では、右側をトリミングするので、右辺の■ハンドルをポイントし、左方向にドラッグします。
右辺の■をポイントし、左方向へドラッグする画面
- 図がトリミングされました。トリミングモードを終了するには、[Esc]キーを押すか、もう一度
(トリミング)ボタンをクリックします。
スクリーンショットをクリップボードにコピーするには、[PrintScreen]キーを利用します。全画面をクリップボードにコピーする場合は、コピーしたい画面を表示してから[PrintScreen]キーを押します。全画面ではなく、アクティブウィンドウをクリップボードにコピーする場合は、[Alt]キーを押しながら[PrintScreen]キーを押します。ただし、キーボードに[Fn]キーが存在する場合は、全画面コピーの場合に[Fn]キーを押しながら[PrintScreen]キーを押す必要がありますので注意してください。
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小濱 良恵(コハマ ヨシエ)
Microsoft MVP for Expression (April 2008 - March 2009)
Microsoft Office や Expression Web の書籍やWeb記事を執筆するテクニカルライター。
当初は派遣の仕事が中心で、2002年にMOUS(現Mic...※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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