SAPジャパンは、SAP Business Technology Platformの構成要素である、「SAP Data & Analyticsソリューション」の機能強化を発表した。
拡張されたPlanning & Analysis機能およびデータオーケストレーション機能により、信頼性の高いインサイトとアクションプランを生成。企業データのビジネス価値を最大限に引き出すことができるとしている。
SAP Analytics Cloudは、ビジネスインテリジェンス、予算策定・計画管理、予測分析の機能を一体化したPlanning & Analysisソリューション。経営の意思決定に必要なインサイトの効果的・効率的な導出を支援するという。Planning & Analysisの機能強化は以下のとおり。
- SAP Data Warehouse CloudとSAP Analytics Cloudソリューション間のレプリケーションベースの統合により、SAP Data Warehouse Cloudを、組織全体のアナリティクスとプランニングのための源として確立
- SAP Analytics Cloudで新たにサポートされたFlexible timeは、データモデルにおける時間ディメンジョンに柔軟性を与えることでモデリング機能を強化
SAP Data Intelligenceは、SAP Business Technology Platformにおけるデータオーケストレーション機能を提供。包括的なデータ管理ソリューションとして、サイロ化したデータ資産を発見、接続、整備し、企業規模で実用的なビジネスインサイトに変換するとしている。データオーケストレーションの機能強化は以下のとおり。
- SAPデータのレプリケーション設定を簡略化。SAP S/4HANA Cloud、SAP S/4HANA(オンプレミス)、SAP ERP Central Component、SAP Landscape Transformation Replication Server、Microsoft Azure SQL DatabaseからSAP HANA Cloud、Azure Data Lake、AWS S3にデータを自動的に作成し、レプリケーションを行う
- メタデータ管理とデータリネージ機能を拡張。Snowflakeメタデータ抽出とオブジェクトレベルのリネージ、SAP IQ、SAP HANA Cloudデータレイク、Redshift、AzureSQL向けのSQL Viewのリネージ、すべての構造化データオペレータ向けオブジェクトレベルのデータリネージに対応
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