SAPジャパンは、阪急阪神ホールディングス(阪急阪神HD)が、「阪急阪神DXプロジェクト」におけるデジタルマーケティングの推進および新規事業を支えるツールとして、顧客ID管理「SAP Customer Data Cloud」を活用していると発表した。
阪急阪神HDは、中期計画にて、阪急阪神DXプロジェクトを推進。デジタル技術を活用して既存事業の収益力および生産性の向上に努めるとともに、今後の少子高齢化にも対応すべく、デジタル技術の活用による新規事業の展開に取り組んでいる。
その一つに、リアル空間をデジタル空間上に再現した「デジタルツイン都市」構想があるという。同社は、第1弾として、2021年3月に阪神甲子園球場をデジタル空間に再現した3Dの「デジタル甲子園」において、商品を展示・商談する企業展示会「Withコロナ展示会 in デジタル甲子園」を開催した。
また、3月に開催した「JM梅田ミュージックフェス(β)」に続き、大阪・梅田の街をメタバースに再現した「JM梅田(Japan Multiverse 梅田)」において、バーチャルイベント「JM梅田ミュージックフェス2022 SUMMER」を7月23日から開催するという。
これらのデジタルツインやメタバースにおける参加者のID管理に、SAP Customer Data Cloudを利用。顧客のIDとそれに関連するプロファイル、プリファレンス、オプトイン、オプトアウトなどを管理している。また、同クラウドを利用することで、複数サイトやアプリのIDなど、顧客IDを統合し一元管理すると同時に、顧客が主体となった同意管理も可能に。顧客との関係強化とコンプライアンス対応の両方を実現できるという。
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