Cohesityならデータ管理の運用の複雑さから解放される
ランサムウェア対策としてのバックアップにおいて、見落とされがちなのが復旧だ。単にバックアップデータがあるだけではすぐに復旧できないだけでなく、1週間以上かかるとなれば経営上の損害もかなり大きくなる。システム全体の高速な復旧は、ランサムウェア対策で非常に重要だ。Cohesityでは、「インスタントマスリストア」と呼ばれるVM環境の即時リストア機能がある。
またインスタントファイルアクセス機能は、ファイルやオブジェクトの即時復旧もできる。単に復旧が早いだけでなく、最適なリカバリポイントがどこかをリコメンドしてくれる点もCohesityの特長だ。米国のある金融機関ではCohesityでPoCを行った結果、マルウェア攻撃を想定したシナリオで2,200台の仮想マシンが落ちた場合にも、4時間で完全に復旧できることが確認され採用に至ったとのことだ。
もちろん、頑丈なプラットフォームをもっていても、ローカルのバックアップデータが壊滅的な被害を受ける可能性はある。そのためバックアップでは、3つのコピーを2つの異なるメディアで、そして1つのコピーを遠隔地に保管する「3-2-1ルール」がある。Cohesityではコピーを遠隔地に保管するために、クラウドベースのデータ隔離機能を提供している。もちろんオンプレミスでテープを使ったデータ隔離も可能で「クラウドに加え、テープを決められた場所に保管することで『3-2-1ルール』を確実に実現できます」と桝井氏は自信を見せる。
このようにCohesityは、保護、検知、復旧という3つの機能でサイバーレジリエンスを実現し、ランサムウェア攻撃からデータを守ることができる。ある金融機関ではランサムウェアがセキュリティ対策ソフトウェアを超えて侵入したが、Cohesityがバックアップ中に異常を検知し、攻撃を早い段階で察知でき被害発生前にアラートを挙げて対処できた。他にもCohesityの安全性が確保されたバックアップのスナップショットを用い、迅速に復旧して身代金支払いを回避した例もある。
Cohesityはソフトウェア製品として提供され、データセンターのサーバー、仮想マシン、クラウドのインスタンスなどで自由に動かせる。どの環境でも統一されたブラウザベースのGUIを提供し、すべての環境を1つの画面で管理できる。ライセンスも、ロケーションを問わず自由に移行して利用可能だ。バックアップ、ファイルサービス、データセキュリティ、クローンなどの機能はマルチ利用でき、バックアップを通じてデータを統合管理できるのだ。
「データ管理における運用の複雑さから解放され、ランサムウェア攻撃からもシステムを守る強固なデータ管理プラットフォームを構築可能です」と桝井氏。ランサムウェア対策において、データのバックアップとリカバリはセキュリティの一種と捉えるべきだ。そのための仕組みは個別に用意するのではなく、企業にあるデータ全体を包括的にかつAIを駆使したインテリジェントなデータ管理をするべきだという。そして、単にバックアップを取るだけでは意味がない。ビジネスに影響を与えない迅速な復旧機能も重要だ。「3-2-1ルール」の達成のためにも柔軟なデータ管理ソリューションが求められており、そのためのすべての要件を満たすのがCohesityだと桝井氏は強調した。
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