ランサムウェア復旧の分かれ道は「バックアップデータが“使えたか”どうか」本番システム暗号化への対応策
バックアップを通じた「データセキュリティ」で備える
有事の際、どれだけ安全かつ迅速に復旧できるかが鍵に
Rubrikは、そもそもバックアップシステム特有の堅牢性を持ち合わせている。システムをダウンさせず、乗っ取らせもしない。バックアップデータへのアクセスを抑制して、仮にアクセスされても削除できない、改ざんできない仕組みを持つ。これらはOSを含めたアプライアンスにより実現している。アプライアンスは専用OSとなっており、OSの特権ユーザーも全くの非公開で、パラメータ変更などをユーザーはできない。そもそもパラメータ設定をする必要がなく運用できる。その上で外部からのバックアップデータへのアクセスも、不可能となっているのだ。
また、権限をもつユーザーがバックアップ保存期間を変更するなどの設定変更を行った際は、異なるユーザーの承認がないと設定が反映されないようにもなっている。これにより、内部ユーザーによる攻撃からもバックアップデータを守っているのだ。このようにバックアップを通じたデータセキュリティにとって「Rubrikには非常にベーシックな機能が、あらかじめ組み込まれています」と中井氏は言う。そのため、仮に本番システムがランサムウェアにより暗号化されても、バックアップシステム、バックアップデータ自体は影響を一切受けない。
リカバリーに関しても、Rubrikはさまざまなオプションを用意している。迅速に復旧するためにはVM(仮想マシン)を素早く立ち上げる必要があり、差分だけを戻す高速なリカバリーが可能だ。またシステムのあるサイトだけでなく、別サイトにも戻せる。他にも最近引き合いが増えている機能に“Microsoft 365環境のデータ保護”がある。Microsoft 365は今や重要なビジネスインフラでもあり、そのデータを別のサイトに取っておきたい要望がある中で、Rubrikはそれを容易に実現できる。

ランサムウェア対策としては、データをいかに保護できるか。それが有事の際に確実かつ安全、迅速に復旧することにつながる。それを実現するためには、レジリエンスのもとにさまざまなセキュリティ機能を搭載し、堅牢性を高めてバックアップのシステムを守る。加えて、さまざまな分析を通じ復旧を判断するオブザーバビリティや、安全、迅速に復旧するデータリカバリーといったキーワードのもと、Rubrikはユーザーの復旧力を強化しそれを支援すると、中井氏は強調した。
ユーザー様が語る! Microsoft 365環境におけるバックアップの必要性とRubrik製品を選定した理由とは!?(動画)
Rubrikを導入いただいた福岡ひびき信用金庫様、東急建設様、富士経済様をお招きし、導入経緯と効果についてお話いただきます。Microsoft 365(M365)のバックアップに着手されたお客様より、なぜRubrikを選定したのかをご説明いただきます。
この記事は参考になりましたか?
- Security Online Day 2022レポート連載記事一覧
- この記事の著者
-
谷川 耕一(タニカワ コウイチ)
EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア