SAPジャパンは、SAPの支出管理ソリューションIntelligent Spend Managementの「SAP Ariba」「SAP Fieldglass」「SAP Concur」に新しいイノベーションを追加すると発表した。
SAP Central Procurementの最新リリースにより、複数のERP環境で調達・購買管理をシンプルに
SAP Central Procurement, private cloud editionは、複数のあらゆるERP環境にまたがって存在する定義、既存のソリューションやワークフローを中断させることなく、バリューチェーン全体で発生した情報を管理する。個別のトランザクションは各バックエンドシステムで処理されるが、SAP Central Procurement, private cloud editionで集中管理することで、購買依頼や、購買からソーシング、契約にいたるまでのすべてを一元的に確認・管理することができるという。
SAP Ariba Procurementの新機能
購買業務を予測し、企業が期待する購買体験を支援するために設計された「Buying 360」と呼ばれる新機能を発表。Buying 360は、マニュアルなしで調達・購買業務を直観的に操作支援するためのガイデッドバイイング機能を強化したものだという。この新機能により、購買履歴、購買担当者の役割、持続可能性をはじめとする企業の優先目標などのデータに基づいて、購買提案を行うことで、企業の購買体験の向上を目指す。また、カテゴリー管理を調達・購買における重要機能と位置付け、強力に支援するソリューションを発表した。
SAPのIntelligent Spend Managementが米国の規制業種に対応
米国の政府機関や規制の厳しい業界に属する企業向けに、市場をリードするSAPの支出管理およびビジネスネットワークソリューションのエンタープライズグレードのセキュリティ対応を強化した。
SAP Fieldglassは、FedRAMP(Federal Risk and Authorization Management Program:米国連邦リスクおよび承認管理プログラム)の適正パラメーターに従い、NIST(アメリカ国立技術標準研究所)の基準に合わせて構築されたSAP National Security Services(SAP NS2)ポートフォリオで利用できるようになったという。また、SAP Fieldglassは、ITAR(International Traffic in Arms Regulations:国際武器取引規則)にも準拠している。
SAP Business Network for ProcurementとSAP Business Network for Supply Chainは、2023年に商用規制環境下でSAP NS2ポートフォリオで利用可能になる予定で、SAP Concurも順次対応予定。
SAP Ariba と Icertisソリューションの拡張統合
SAPとIcertisパートナーシップ拡大に向けて、SAP AribaとIcertis契約管理ソリューションの緊密な統合を通じた、幅広い契約管理シナリオで顧客を支援。この統合強化により、コラボレーションの改善、ユーザー体験の向上、柔軟で合理的な契約管理プロセスを提供する。また、Icertisで契約を作成しながら、自動的にSAP Aribaに契約データを反映させるなど、効率的な契約管理プロセスを提供するという。
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