SAPジャパンは、中部電力グループのDXを推進している中電シーティーアイ(以下、中電CTI)が「SAP S/4HANA Cloud, public edition」を電力業界で初めて導入したことを発表した。
中部電力は、「中部電力グループ経営ビジョン2.0」および「中部電力グループにおけるDXの取り組み」を掲げ、グループ全体でDXを推進。その中で中電CTIがグループ唯一のIT会社として、DX推進におけるプロジェクトのけん引や、中部電力グループへのノウハウ内製化の役割を担っているという。
同グループのDX推進においては、まずは中電CTIが先行導入を行い、そのノウハウを活用してグループ全体へ展開する戦略を実施。新たなシステム基盤として、「SAP S/4HANA Cloud, public edition」を電力業界で初めて導入しており、「SAP Concur」および「SAP SuccessFactors」も導入している。
導入にあたっては、従来のスクラッチ開発ではなく、標準機能を活用するFit to Standard方式を採用し、約1年という期間で2021年10月に本番稼働を迎えたという。同社では、今後も中部電力グループ全体のDX推進を継続していく一方、その導入の経験やノウハウを活かし、グループ内はもとよりグループ外でのインテグレーターとして業務拡大を目指すとしている。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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