富士通と大成建設は、作業予定や施工状況など建設現場内の情報を集約・可視化して共有することで、業務効率化を推進する作業所業務支援システム「作業所ダッシュボード」を開発し、大成建設の全国約700作業所で利用を開始した。
同取り組みにおいて両社は、開発チームを組み、大成建設における作業所ニーズのヒアリングと検証・修正を繰り返しながら開発を推進。作業所のニーズに合致し、すべての作業所において利用可能なシステムを構築するとともに、アジャイル開発技術者の育成にも寄与できたという。
作業所ダッシュボードの活用による効果は以下のとおり。
- 作業所内関係者間での作業所各種情報のリアルタイムで共有
- 本社・支店から遠隔でリアルタイムに作業所の業務進捗状況を把握できるため、報告業務を効率化
- 本社・支店が同システムの共有情報から各作業所のスケジュールなどを把握でき、適切な指示が可能
両社は今後、建設現場での同システムの運用を通じて作業所業務の負荷軽減を図るとともに、作業所ニーズを随時反映させてシステムの機能改善を進めていくとしている。
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