日立システムでは、長年の間、社内で培ったさまざまな品質管理施策を体系化し、2007年2月より、品質管理におけるコンサルテーションから品質検証作業、品質管理教育までをトータルに支援する、ソフトウェア品質管理ソリューション「QualityPro」を提供してきた。
その中のサービスの1つである「品質分析サービス」は、テスト工程の業務効率化と品質の評価・分析を支援するもので、この「品質分析サービス」に「品質モニタリングツール」を適用することで、開発現場への作業負荷を軽減してきた。
今回新たに適用される「品質モニタリングツール」は、工程会議などでテスト工程の進捗報告を行う際にプロジェクト管理者が作成している品質評価報告書の自動作成機能や、あらかじめ登録している関係者への自動メール送信機能を追加したもの。プロジェクト管理者は、これまで各担当者が登録したテスト項目や品質目標値、不良情報、修正情報、仕様変更情報などをベースに、手作業で報告書を作成していた時間を短縮でき、報告書の書式が統一されることで他のプロジェクトとの比較も容易となる。
また、品質分析結果をもとに、開発プロセスの改善を行うことで、継続的なプロセス改善が可能となるなど、ソフトウェア開発全体にかかる工数を大幅に削減することも可能だ。
この「品質モニタリングツール」は、今年4月から社内で約70のプロジェクトに適用し、実際に作業効率の向上が認められたという。
日立システムは、新しい「品質モニタリングツール」の適用で、ソフトウェア品質管理ソリューション「QualityPro」のさらなる強化を図り、ソリューション全体で、今後5年間で20億円の販売を目標としているという。
【関連URL】
・ソフトウェア品質管理サービス「QualityPro」
http://www.hitachi-system.co.jp/qualitypro/