富士通は、サーバおよびストレージなどを中心としたハードウェア事業の基盤強化に向けて、同事業を、富士通エフサスを母体として2024年4月1日付で発足する「エフサステクノロジーズ」に統合すると発表した。開発・製造・販売から保守まで一貫した体制を構築することで、経営責任を明確化するとともに、経営判断の迅速化と効率化を追求するという。
再編後は富士通のテクノロジーをベースとしたオファリングと、エフサステクノロジーズのハードウェアソリューションを組み合わせ、グループ全体として社会や企業の変革を支えるトータルソリューションを提供していくとしている。新たなフォーメーションの概要は以下のとおり。
富士通の以下ビジネスをエフサステクノロジーズに統合
- サーバ・ストレージの開発・製造・販売・保守:「PRIMERGY」「PRIMEQUEST」「ETERNUS」を中心とするサーバ・ストレージの開発・製造・販売・保守にいたる機能すべてをエフサステクノロジーズに統合。それにあわせて関連する従業員を同社に合流する。※メインフレームおよびUNIXサーバ事業については、従来通り富士通にて継続
- ネットワーク製品の開発・製造・販売・保守:「IPCOM」を中心とする自社製ネットワーク/テレフォニー製品の開発・製造・販売・保守、およびアライアンスパートナー製ネットワーク製品の販売・保守機能をエフサステクノロジーズに統合。関連する従業員を同社に合流し、顧客にネットワーク製品、保守サービスを提供する。※通信キャリア向けネットワーク事業については、従来通り富士通にて継続
- 法人向けPCの顧客への直接販売:法人向けPCの顧客への直接販売機能をエフサステクノロジーズに統合。それにあわせて関連する従業員を同社に合流し、顧客にPC製品を販売する
新体制におけるビジネススキーム
エフサステクノロジーズは、引き続きサーバ・ストレージの開発・製造・販売・保守を行うとともに、ネットワーク製品の販売・保守、法人向けPCの販売を行う。顧客への商品提供体制については、エフサステクノロジーズが直接顧客にハードウェア製品の販売・保守を行い、システムインテグレーション(SI)/マネージドサービス/インフラサービスは富士通が提供するという。
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