情報リスクマネジメントのサービスを提供
1997年設立のインフォリスクマネージは、情報資産の活用を最大化していくための各種サービスを「情報リスクマネジメント」という視点で提供している。リモートによる24時間365日のシステム運用監視サービスをはじめ、フルマネージドサービスを付加価値としたホスティングサービスの提供、セキュリティコンサルティング、ネットワーク層やWebアプリケーションの脆弱性診断など事業を拡大してきた。
中核は、現在200社4000ノードを超える運用監視サービスをはじめとするシステムダウン対策事業である。そして、2009年10月にスタートしたのが、クラウド型のホスティングサービスだ。取締役CTOの河本剛志氏は「背景にはやはりIT市場動向の変化がある」と語る。
市場調査会社が公表しているデータによると、経済環境が厳しい2009年度のIT投資において2月と7月で比較すると、中堅中小企業の投資計画は横ばいだが、大企業では増額傾向が見られる。同時に国内クラウド関連市場は、2012年には2009年の8倍以上の規模に達する見込みとされている。
これまでのITサービスと、クラウド型ITサービスとの違いについて、河本氏は「現場のエンジニアや運用担当者よりも、経営層の方がクラウドの認知度が高い」と見ている。恐らく経営者はクラウドになると、「何か」が良くなり、コストを抑制できるとイメージしているというわけだ。
一方、河本氏が考える、ITサービス運用に求められるファクターは4種類あり、その筆頭はやはり安定性だ。インフォリスクマネージのシステム運用サービスは、平準化されたプロセスによりスムーズな利用環境を提供する。次に挙げられるのが可用性だ。企業におけるITシステムの重要性は年々増しており、冗長化は必要不可欠になっている。キーワードはSLA、BCP、DRであると言う。3番目は柔軟性。コストパフォーマンスを考え、フレキシブルな拡張・縮小、新技術への対応が求められている。そして最後が、内部統制に対応した安全性だ。