SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Data Tech 2024

2024年11月21日(木)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

EnterpriseZineニュース

AIの過信に潜む大きな盲点:AIワークロードを完全に理解しているITリーダーは半数以下──HPE調査

 ヒューレット・パッカード エンタープライズ(以下、HPE)は、14の国と地域の2400名以上のITリーダーに、AIに関するアンケート調査を実施した。

調査概要
  • 対象者:従業員500人以上の様々な業種の企業に所属するIT意思決定者(ITリーダー)
  • 対象人数:2400人以上
  • 地域:14の国と地域(オーストラリア/ニュージーランド、ブラジル、フランス、ドイツ、インド、イタリア、日本、メキシコ、オランダ、シンガポール、韓国、スペイン、英国/アイルランド、米国)

 調査の結果、44%が「所属する企業はAIのメリットを享受する体制が整っている」と回答した。一方で、目標値と達成するためのプロセスの不整合が生じているなど、戦略にギャップがあることが分かったという。

 また、世界的にAIへの投資が拡大している一方、企業におけるデータ成熟度の低さ、ネットワーキングやコンピュートの割り当て不備の可能性、倫理とコンプライアンスに関する重要な検討などの事項が見落とされていることも分かったとしている。さらに、「戦略」と要件に対する「理解」に隔たりがあり、ROIに悪影響が及ぶ可能性も示唆された。

データ成熟度の低さを認識

 ビジネス成果に寄与するAIのパフォーマンスは、いかに質の高いデータを投入するかに依存されるという。同調査結果では、このことが明確に理解されており、データ管理がAIの成功に最も重要な要素の1つと認識されているが、データの成熟度は低いままだった。イノベーションと外部データを収益化につなげるために必要なリアルタイムのデータプッシュ/プルを実行できる企業は7%で、データガバナンスモデルを設定し、高度なアナリティクスを実行できる企業は26%となった。

 また、AIモデルに使用するためのデータ準備の主要なステージが完全であるとの回答は60%未満となっている(データ準備の主要なステージへの対応状況:アクセス59%、保存57%、処理55%、リカバリー51%)。

AIライフサイクルのエンドツーエンドを考慮した配備

 93%のITリーダーは、自社のネットワークインフラがAIトラフィックをサポートするように整っていると回答。84%は、自社のシステムがAIライフサイクルの様々な段階における固有の要求をサポートするのに十分な柔軟性をコンピュート容量に備えていると回答している。

 Gartnerは「生成AIは、2023年の10%未満から、2025年までにテキストやデータを多用するタスクの70%で役割を果たすだろう」と予想している。しかし、AIにおけるトレーニング、チューニング、推論にわたる様々なワークロードに対して、どのような要求が発生するかを完全に理解していると回答したITリーダーは半数に満たない結果となった。

部門間の連携、コンプライアンス、倫理規範に即した取り組みの欠如

 ITリーダーの28%が、組織全体のAIへの取り組みが「断片的」であると回答しており、事業の点と点が結ばれていないことが明らかになった。35%の企業が、業務に応じた個別のAI戦略を策定することを選択し、32%がまったく別の目標を設定していると回答したという。

 また、倫理規範とコンプライアンスに対して、消費者と行政機関の両方が厳しい目を向けているにもかかわらず、完全に見過ごされていることは非常に危険であると同社は述べている。AIの成功に重要ではないとITリーダーが回答した項目は、法務/コンプライアンスが13%、倫理が11%で、22%が法務部門をビジネスのAI戦略に関する議論に交えていないと回答している。

【関連記事】
DataRobot、生成AIソリューション向けAIガードレールを発表 リアルタイム介入機能など備わる
DXを真の意味で成功させるには「業務改革」から始めるべき──Gartnerが見解を発表
NTTが「NTTグループAI憲章」制定や最高AI責任者の配置、AIガバナンス室の新設などを発表

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
この記事の著者

EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/news/detail/19842 2024/06/11 16:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング