Splunkは、企業が定型業務を自動化し、データから迅速にインサイトを得られるように、同社製品ポートフォリオ全体にAIソリューションを導入することを発表した。
同社は、Observability Cloudとセキュリティ製品に新しく生成AIを活用したアシスタント機能を追加してAI機能を拡張することで、ITの可視性を向上させ、脅威をプロアクティブに緩和できるようにするという。また、AI Assistantの一般提供を開始し、ユーザーが自然言語を使用してSplunkからインサイトを引き出せるようにするとしている。加えて、IT Service Intelligence向けの新しいAI機能として、設定プロセスの合理化と運用効率の最適化を目的としたConfiguration Assistant、KPIのDrift Detection、より精度の高い検出のためのエンティティレベルの動的しきい値なども発表した。
- Observability Cloudとセキュリティ製品に新たなAI Assistantを組み込み、調査の迅速化と効率を向上:生成AIを活用した新しい機能を追加したことにより、エンジニアリングチームは自然言語インターフェイスで検出、探索、調査の方法を変革し、合理化することが可能。AI Assistantですべてのアプリケーションとインフラのメトリクス、トレース、ログを分析。また、問題解決に必要な障壁を取り除き、専門知識を不要にし、トラブルシューティングやデータ探索の透明性とガイダンスを提供し、運用効率の向上に貢献
- SplunkのAI Assistant for SPLでデータへの理解を加速:ユーザーは自然言語を使用してSplunkのデータ分析プラットフォームとやり取りできるようになるため、人間の直感と機械主導型の分析のギャップを埋めることができる。また、アナリストは、自然言語を使用して複雑な分析を実行し、ステップごとの説明で既存のSPLクエリを理解したり、使用方法について質問して製品ドキュメントをサーチしたりすることが可能
- IT Service Intelligenceの高度なAI:IT Service Intelligence(以下、ITSI)ソリューションにConfiguration Assistantを導入。これにより、AIと機械学習機能を活用して設定の管理や最適化を行い、KPI、サービス、エンティティなどのITSIのナレッジオブジェクトに関するインサイトをプロアクティブに得ることが可能に。また、IT管理者がアラートを管理するためのコンソールが一元化されており、古くなったしきい値に関するインサイトが提供され、ITの健全性を把握して誤検知のアラートを削減
- 2つの新機能:ITSIの一部として、KPIのDrift Detectionとエンティティレベルの動的しきい値の2つの新機能も導入。KPIのDrift Detectionは、正常なパターンからの段階的な変化や突然の逸脱を示すKPIを表示することで、潜在的な問題を早期に発見する。一方、エンティティレベルの動的しきい値を使用すると、異常な動作をした場合にアラートを生成
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