SAPジャパンは、ツムラが、クラウドERPの「SAP S/4HANA Cloud」を中核としたクラウドオファリングである「RISE with SAP」を採用し、稼働を開始したことを発表した。なお、同クラウドや周辺ソリューションの導入は、JSOLが実施したという。
ツムラは、漢方市場の拡大および中国事業に向けた投資による成長戦略の実現に向けて、「漢方バリューチェーンのDX化」を掲げており、業務の標準化や経営効率を高める必要があるとして、同クラウドの導入を決めた。これにより、グループ全体の業務効率化を図るという。
また、漢方製剤の生産には、他の製造業にないユニークなプロセスが多々存在しているため、業務をシステムにあわせる「Fit to Standard」の手法を採用。経営に資するデータの活用を行うために、SAP Business Technology Platformや、SAP Analytics Cloudなどを使ったデータ分析基盤の構築・稼働を開始した。
今後同社は、各システムとのシームレスな連携により、高度な予測分析を行うデータドリブン経営および、グローバル経営管理の実現を目指すとしている。
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