アビームコンサルティングは、アルプスアルパインの国内外81拠点において、基幹システムのグローバル統合を支援したと発表した。
今回の支援は、アルプスアルパインの「グローバルサプライチェーンマネジメントにおけるIT基盤の統合化および製造業務プロセスの標準化を推進するプロジェクト」の一環として行われた。同プロジェクトは、アビームコンサルティングがアルプスアルパインの業務特性に沿った独自のグローバルテンプレートを構築し、システムの構想策定から実装、導入後の本格稼働までを包括的に支援したという。
同プロジェクトは、2009年に開始した第1ステップで、経営統合前の旧アルプス電気において、業務のグローバル標準化や簡素化に向けたテンプレートを構築し、基幹システムの構想策定から実装、導入後の本格稼働まで実施。具体的には、週次計画から日次計画への変更、BOM基準統一やマスタ一元管理、KPIとコードの統一、製造現場管理のIT化などを行ったという。
2020年より開始した第2ステップでは、経営統合のシナジー効果を最大化するため、旧アルプス電気・旧アルパインでの共通業務を整理・統合し、業務プロセスと基幹システムを集約・統一することで、業務標準化・効率化と多面的なコスト削減を実現。その結果、第1ステップと第2ステップの累計で国内外81拠点、5,000ユーザーのシステム統合を完了し、データドリブン経営の実現に不可欠なデータ統合基盤を確立したとしている。
【関連記事】
・佐賀銀行、AvePointのMicrosoft 365運用ツールを導入 情シスの作業工数を90%削減
・パナソニック コネクト、生成AIで年間18.6万時間の業務削減 導入から1年を振り返る
・パナソニックグループ、基幹DCの温熱環境を刷新 キンドリルが支援しCO2排出量を年間約180トン削減