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DataRobotは「生成AI」でも存在感を示せるか──日本への投資強化、その狙いとは

予測AIの分野で培ってきた自動化技術を活用し、生成AIでも民主化を進める

 RAGを用いたLLM(大規模言語モデル)の拡張が可能になったことで、生成AIのビジネス活用の可能性は一気に高まった。それと同時に、RAGをはじめとする各種技術を用いた開発環境にも徐々に目が向けられている。その状況下、これまで機械学習やディープラーニングを用いた、いわゆる「予測AI」の分野で高い存在感を示してきたDataRobotは、同社の開発プラットフォーム製品に生成AI関連機能を次々と実装することで、そのポートフォリオを拡げようとしている。

AutoMLを主軸としたDataRobot、「生成AI」でどう立ち回る

 機械学習・ディープラーニング技術の急速な発展に端を発する「第三次AIブーム」は、2022年にChatGPTをはじめとする各種生成AIサービスが台頭したことで新たなフェーズに突入した。今やあらゆる企業・組織が生成AIの業務活用の可能性を探っており、そのニーズにいち早く応えようとITベンダーは生成AIを使った製品・サービスの開発に鎬を削っている。

 そんな中、生成AIの開発・運用者向けのサービス開発に力を入れているのが、DataRobotだ。同社は元々、機械学習・ディープラーニング技術を用いたAIモデルの設計や構築、運用を自動化・省力化する「AutoML」の市場で高いシェアを獲得してきたベンダー。現在、生成AIの分野においても存在感を示すべく、急ピッチで自社製品に生成AI関連の機能を取り込んでいる。

 同社の主力サービスは、AIモデル開発における学習データの準備や学習処理、モデルの構築・評価、さらにはアプリケーション開発に係る一連の作業を単一プラットフォーム上でシームレスに実行できる「DataRobot AI Platform」。2023年5月にリリースされたバージョン「DataRobot AI Platform 9.0」(取材時点での最新バージョンは10.0)では、従来の機械学習をベースにした「予測AI」に加え、生成AIの開発・運用を支援する機能をオプション機能として利用可能となっている。

 日本法人の代表を務める馬場道生氏によれば、同社ではかなり早い段階から生成AI関連機能の研究開発を進めてきたという。

 「ChatGPTをはじめとするLLMアプリケーションは、ごく一般的な問いに対してはもっともらしいアウトプットを出力しますが、特定の業界で用いられる専門知識や、特定の組織内でのみ通用するナレッジは学習していないため、そのままの状態ではエンタープライズ用途で求められるレベルの出力は得られません。そこで企業が独自に保有するデータを使ってLLMを強化し、エンタープライズ用途にも対応できるよう機能強化を進めました

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予測AIに留まらない価値、DataRobotはどう実現する?

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この記事の著者

吉村 哲樹(ヨシムラ テツキ)

早稲田大学政治経済学部卒業後、メーカー系システムインテグレーターにてソフトウェア開発に従事。その後、外資系ソフトウェアベンダーでコンサルタント、IT系Webメディアで編集者を務めた後、現在はフリーライターとして活動中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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