フリーランス案件希望者数、直近4年で約4倍に増加
2024年6月末時点でのITエンジニア・クリエイター正社員転職の求人倍率[1]は、10.2倍でした。正社員求人数は前年同月比111%となり、依然として転職希望者一人当たり約10の求人が存在する状態が続いています。
一方、ITフリーランス案件の希望者数については、急速な増加が見られます。その数は、新型コロナウイルス感染症拡大前の2019年6月と比較すると約4倍に。IT人材にとって、フリーランスという選択肢が急速に広まっていることがわかります。
政府は多様な働き方を後押しするべく法整備を進めており、2024年11月には「フリーランス・事業者間における取引の適正化」「フリーランスの就業環境の整備」の2つを目的としたフリーランス保護新法(特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律)が施行される予定です。こうした状況を鑑みてもフリーランスという働き方は、今後より浸透していくのではないでしょうか。
なお、当社におけるフリーランス案件の発生数についても、前年同月比147%と成長を続けています。レバテックフリーランスに寄せられる企業からの相談はこれまで「〇〇言語での開発経験が5年以上ある方を募集したい」「このクラウドサービスの構築経験を持つ人材を求めている」などとピンポイントなものが多い傾向にありました。しかし、近年では「新規事業の骨子はあっても、それを実現するための技術を検討する術が社内にない」「開発外注会社とのコミュニケーションコストが膨れており、社内で意思決定をしていきたい」など、企業や開発組織内における課題や困り事ベースで相談をいただく機会が増えており、その解決に向けて「フリーランス・正社員を含めた組織づくり」から伴走する事例も増加しています。こうしたフリーランス活用方法の広がりが、案件発生数の伸びにもつながっていると考えられます。
[1] 「求人倍率」の定義
【算出式】求人倍率=求人数÷転職希望者数
【求人数】レバテックのエージェントサービスで募集中の中途採用求人数
【転職希望者数】レバテックのエージェントサービスで正社員転職を希望している利用者数