ドリコムは2024年8月28日、新サービス「Mx.インフラソリューション」の提供を開始したと発表した。
Mx.インフラソリューションは、クラウド構築からサービス開発、運用保守までを一気通貫でサポートし、企業のインフラ人員不足を解消するもの。システム開発から長期運用を支えるDevOps実装までを、エンジニアリングチームが支援するという。
同社は、同サービスにより以下のような企業の課題を解決できると述べている。
- クラウドエンジニアの不足問題:エンジニア不足により、技術的負債の解消が後回しにされ、経営リスクの増大や、DX推進などのコア業務に集中できないといった課題に、業務の一部を委託または請負う形で対応
- インフラのコスト圧迫:インフラコストの高騰に悩む企業に対し、現状の課題を詳細に分析し、コスト削減策を提案
- システムパフォーマンスや堅牢性の懸念:現行システムのパフォーマンスや堅牢性に疑問を抱えている場合、エンジニアが検証を行い、改善策を提案
詳細なサービス内容は以下のとおり。
- インフラ運用代行:ITインフラの運用を外部に委託したい企業に対し、インフラ運用代行サービスを提供
- インフラ・システム開発コンサルティング:企業の要件に合わせたインフラ設計やシステム開発のコンサルティング
- インフラ設計・構築:クラウドインフラの設計・構築を引き受け、企業のIT基盤を強化
- 最適なDevOpsやMLOpsの実装:効率的な運用を実現するための伴走型のDevOps導入支援を実施
- システムの負荷診断・脆弱性診断:システムのパフォーマンスやセキュリティを診断し、必要な改善策を提案
- アジャイル開発導入支援:アジャイル開発の導入から実行、そして組織内への浸透までをサポート
また、同サービスは、ガバメントクラウドへの移行に必要なクラウドエンジニアリングのノウハウがないなどの不安を抱える自治体や、移行を請け負うSIerに対しても支援を行っているという。オンプレミスからパブリッククラウドへの移行や、ガバメントクラウド環境への接続支援などを提供しているとのことだ。
加えて、企業が機械学習モデルを本番環境で効果的に運用するためのMLOpsの導入を支援するとしている。
詳細は以下のとおり。
- MLOps導入に効果のある現状業務を分析:企業の現在の業務フローを分析し、MLOps導入による最大の効果を得られる部分を特定
- MLOpsツールの選定:現状の環境に最適なMLOpsツールを選定し、導入をサポート
- 導入後のパフォーマンス分析と改善支援:MLOpsツール導入後、システムのパフォーマンスを継続的にモニタリングし、必要に応じて改善策を提案・実行
- 継続性のあるチーム運営を支援:導入後の改善を継続させるためのチーム作りを支援。特に、DevOpsによる開発と運用の連携をサポートする
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