アーキテクトの経験を活かし、より広範なシステム開発に挑む
──まず、志村様のキャリアについてお聞かせください。
志村氏:私は1999年に入社し、25年近くエンタープライズシステム開発に携わってきました。最初の10年ほどは組み込みシステムの開発、特に大手家電メーカーのTVの制御システムなどを担当しました。その後、車載システムのECU(エンジンコントロールユニット)関連開発、FA(ファクトリーオートメーション)に携わり、さらに広告費管理システムやリース会計モジュール、原価管理システムなど、幅広い分野のシステム開発を経験しました。
約8~10年前からatWillという製品に携わり始め、生産管理を中心としたシステム開発に注力するようになりました。現在はProActive事業本部プロダクトユニット長として、ProActive、atWill、PImacsという3つの主要商材を統括しています。組み込みの時代からERPや生産管理までレイヤーは異なりますが、もともとアーキテクトであったことが、現在に活かせていると思います。
──SCSKの3つの主要製品について、簡単にご説明いただけますか?
志村氏:ProActiveは総合的なクラウドERPで、企業の基幹業務全般をカバーしています。atWillは製造業向けの生産管理システムで業務テンプレートとローコード開発基盤の組み合わせが特徴です。PImacsは建設工事業向けの基幹業務システムです。工事に関わる情報を蓄積・共有・管理・活用するためのシステムとして設計されています。
これらの製品はそれぞれ異なる強みを持っています。ProActiveは流通業、特に卸売業や商社系企業で強みを発揮しています。atWillは製造業、特に生産管理の領域で強いですね。PImacsは住宅建材業界に強みがあります。