ハイブリッドワーク時代に必要となる「クラウド型IT資産管理ツール」
ハイブリッドワークが増えている状況では、オンプレミスよりもインターネット経由で管理運用をするほうが効率は良い。多くのMDMはクラウドサービスも提供され、iOSやAndroidだけでなく、WindowsやMacなどの主流OSにも対応している。
しかし、「MDMではIT資産管理ツールに必要な機能が不足しているため、一本化することは難しい」と武藤氏。また、IT資産管理ツールをクラウド化できない理由としては、高額な利用料金などが多くを占めているという。
エムオーテックスでは、MDMツールを2012年10月にリリースし、その内容はiOSやAndroidのモバイル端末を管理するものであった。その後、2020年の秋にIT資産管理ツールの機能を大幅に実装し、価格も抑えるなど市場ニーズに応えたプロダクトに発展。LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版は、従来製品の課題を克服し、累計の導入実績は既に1万2,000社を超えている。武藤氏は「企業規模や業界業種に関係なく、お客様の多くがオンプレミスのIT資産管理ツールから乗り換えています」と明かす。
LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版は、WindowsやmacOSといったパソコン、iOSやAndroidなどスマートフォンの管理に必要な機能を網羅している。特に、操作ログの取得機能は重要で、「どの部署の誰が、いつ、何をしたのか」をオンプレミス型と同様に収集できる。また、標準で2年間ログを保存でき、検索やCSV出力も可能。オンプレミス環境では、サーバー管理が負担となりログの保存期間は1年が限界だったという声も多いが、クラウドでは長期保存が可能であり、これが大きな価値となっている。オプションを追加すれば、最大5年分のログ保存も可能だ。
従来、操作ログはセキュリティ対策として不正操作の抑止や問題発生時の追跡、退職予定者の操作確認に活用されてきた。しかし、ハイブリッドワークの普及にともない、働き方の“見える化”にログを活用する企業が増えている。働き方の見える化は、コンプライアンスの遵守につながるという。たとえば、勤怠の打刻時間と実際のパソコンの使用時間に差がある場合、コンプライアンス違反や法令違反となる可能性がある。従業員を守るという意味でも、働き方の可視化が進んでいるのだ。
ログの活用方法については、「収集した操作ログを基に、働き方を視覚的に可視化するレポート機能がある」と武藤氏。たとえば、業務時間内の操作を青色、業務時間外の操作を赤色で表示することで、深夜にPCを操作している場合も一目で把握できる。1日の最初と最後の操作ログを出力できるAPIも公開しており、これを活用して勤怠の打刻時間と操作ログを照合することで、差分チェックを効率化している企業もあるという。
また、クラウドならではの特長として、他の製品との連携も積極的に行っている。たとえば、AIアンチウイルス「LANSCOPE サイバープロテクション」や、PCのネットワーク遮断を行う「L2Blocker」、SIEMの代表的製品「Splunk」、マネーフォワードiが提供するSaaS管理ツール「Admina」との連携も可能だ。
加えて、LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版は、一般的なクラウド型資産管理ツールに比べ、導入しやすい価格体系を採用していると武藤氏。
「60日間、すべての機能をお試しいただける無料体験プランも用意しており、そのまま製品版へ移行することも可能です。体験版を使われたお客様の60%以上が製品版を導入していただいておりますので、ご検討の際にはぜひお試しください」(武藤氏)
3分でわかる!クラウドで実現するPC・スマホ一元管理
PC・モバイル管理に必要な機能を搭載したエンドポイントマネージャー クラウド版。クラウドサービスのため手軽に導入でき、デバイスがインターネットに接続されていれば、オフィスやテレワークなどデバイスの所在を問わず管理できます。クラウドでのIT資産管理に興味のある方は、ぜひご覧ください。