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もう無視できないモノづくりの後継者問題 「若者が自走できる環境づくりを」現状と打開策を訊く

設計・製造DXの現状課題 熟練者の知恵を継承する術とは

 設計や製造の領域でソフトウェアを提供してきたAutodesk(以下、オートデスク)。製造業における変革の歴史や近年起きた変化、そして何が時代を動かそうとしているのか。同社で長い経歴を持つStrategic Partnerships, Vice PresidentのKen Foo(ケン・フー)氏と、Design and Manufacturing, Senior Director of MarketingのAishwarya Balamukundan(アイシュワリヤ・バラムクンダン)氏に訊いた。日本の製造業において、オートデスクはどのような貢献が可能なのだろうか。

製造業では続々とスタートアップが参入 製品カテゴリーも急速に拡大

──お二人から見た、製造業の変化について教えてください。

アイシュワリヤ・バラムクンダン氏(以下、バラムクンダン)過去40年間、製造業ではCADが2Dから3Dに移行するなど、さまざまな技術的進歩がありました。その一方で、製造プロセスにおけるそれぞれの役割と、きちんと結びついていないシステムも数多く登場してきた印象です。

 また、10年ほど前から、消費者を取り巻く環境が急速に変化していきました。その変化に対応すべく、メーカーは製品をより早く、安価に、高品質に作ろうとしています。そのため、迅速な投資と生産性の向上が求められるようになっていきました。

ケン・フー氏(以下、フー)製造業においては、ハードウェア製品を製造する敷居が大幅に低くなったことが市場変化の要因として挙げられます。今では毎日のようにスタートアップが生まれ、新製品が次々と市場に登場している。この現象に対し、インターネットが大きな役割を果たしていることは間違いないでしょう。参入企業が増えることで、競争が激化しているといえます。

 かつて、製造業は大手のハードウェア企業同士のみが参加する争いでした。今では、スタートアップが新たな製品カテゴリーを作っています。製品をより良く、より安く提供するだけではなく、まったく新しいカテゴリーまで生み出しているのです。

 モビリティ分野で考えるとわかりやすいです。かつて、モビリティのカテゴリーと言えば、自動車、バイク、自転車だけでした。今では多様な交通手段が生まれ、競争が急速に拡大しています。どうすれば優位性を維持できるか、設計のアイデアを想起できるか、競合よりも短期間で市場に投入できるか。そういった点が、より重視される環境に変化していったのです。

Autodesk, Inc. Strategic Partnerships, Vice President Ken Foo(ケン・フー)氏

バラムクンダン他にもCOVID-19により、サプライチェーンは大きな打撃を受けました。これにともない、メーカーは自社のサプライチェーンへの理解を深め、特定の地域やサプライヤーに依存するリスクを最小限にしようと動き出したのです。

 そこで製造業は、設計プロセスの見直しを進めています。それは、製造プロセスでサプライチェーンリスクを最小限にすること、同時に次のパンデミックや不測の事態に備えるための動きでもあります。

 さらに、ここ1年半ほどでAIが世界を席巻し、あらゆる変化をもたらしています。製造業の顧客からは、「AIが業界にもたらす変革に対して、私たちはどのように備えればよいか」と相談を受けます。私たちの答えは、「データ」です。データを中心に据え、構造化することで、設計プロセスなどを自動化するための準備を整えられると考えています。

次のページ
製造業でのデータ活用の現状、日本独自の課題にどう対応すべき?

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この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

EnterpriseZine/Security Online キュレーターフリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Online の取材・記事も担当しています。Webサイト:https://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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