デジタルツイン・エンタープライズ──全社規模で進めるデータ統合
次に登壇した山根氏は、「デジタルツイン・エンタープライズ」という概念について説明した。これは企業全体の情報(システムデータや従業員データ)をリアルタイムで統合・管理し、その上で高度な分析や意思決定支援を行う仕組みだ。同社ではこれを「デリバリーDX」と位置付けており、その中核となるプラットフォームとして「Accenture Data Integration Platform(ADIP)」を開発・運用している。
「ADIPはプロジェクト全体にわたるあらゆるデータ(ソースコードやAPI情報など)をリアルタイムで集約し、自動テストや影響分析なども可能にします。この仕組みによって従来手動で行われていた作業プロセスが大幅に効率化され、新たな示唆や価値創出へとつながっています」(山根氏)。
また、このプラットフォームは次世代型トランスフォーメーション「AIX(AI Transformation)」への土台としても重要視されており、高度な分析結果によってさらなるイノベーション促進につながっている。