2025年1月30日、ネットアップは記者向けの説明会を開催。本国幹部らが来日し、事業戦略などを発表した。
冒頭、米NetApp CEO ジョージ・クリアン氏は「日本は、アジア最大の大切なマーケットだ」と来日にあわせた所感を述べると、データを中心とした“新たな”時代に突入していると口を切る。
これまでとは異なり、パートナーやサプライヤーなどのデータを含め、CRMやメール、オンライン会議など、あらゆる場所に散在するデータを扱っていく必要があると指摘。AIの台頭もあり、より“質の高い”データが求められているという。「どのような環境でも利用できることはもちろん、(統合的なデータプラットフォームとして)セキュリティやガバナンスも担保しなければいけない。今、我々は新たなアプリケーションの領域に挑戦している」とクリアン氏。特にAIアプリケーションへの注力を示すと、データマネジメントの利便性を向上させていくとした。
また、事業戦略については、核となっているオールフラッシュストレージ製品に引き続き投資しつつ、クラウドストレージではAIアプリケーションとの統合を推進。日本市場においては、特定の業界における優位性を構築してる中で「新たな領域にも注力していく必要がある」と話す。
ネットアップ 代表執行役員社長 中島シハブ・ドゥグラ氏は、「イノベーション」「サイバーレジリエンス」「サステナビリティ」をキーワードとして挙げながら「データセンターが不足している状況もあり、次世代のイノベーションをどのように起こしていくか。また、サイバーレジリエンスにも課題を抱えている。これをあわせて解決していくための取り組みを進めていく」と述べる。なお、グローバルでは大手企業だけでなく、SMBやパブリックセクター向けの事業を拡充していくとのことだ。
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