セールスフォース・ドットコム(以下、セールスフォース)とインフォマティカは、セールスフォースがインフォマティカを約80億ドルの株式価値(セールスフォースからインフォマティカへの現在の投資額を差し引いた数字)で買収する契約を締結した。
インフォマティカのデータカタログ、データ統合、ガバナンス、品質とプライバシー、メタデータ管理、マスターデータ管理(MDM)サービスを、Salesforceプラットフォームと組み合わせることで、エージェント型AIのための統合アーキテクチャが確立されるとしている。これにより、ユーザーはAIエージェントを安全かつ大規模に運用できるとのことだ。
Salesforce全体でデータの価値を最大限に引き出す
データカタログ、データ統合、ガバナンス、品質とプライバシー、メタデータ管理、MDMを含むインフォマティカのクラウドネイティブ機能をSalesforceと統合することで、Salesforceのデータスタックに新しい機能が追加されるという。
- Agentforceの強化:複雑な企業データを解釈して対応するための基盤が自律型AI エージェントに提供され、信頼できるシステムの上に真のインテリジェンスシステムを構築できるとしている
- Customer 360の拡張:Salesforce CRMアプリケーションが強化され、信頼できるデータに裏付けられた、よりパーソナライズされた効果的な顧客体験を提供できるようになるとのこと
- MuleSoftに対する統制された理解:インフォマティカのデータ品質、統合、カタログ化、ガバナンスにより、MuleSoft APIを流れるデータは接続されるだけでなく、強化され、標準化され、信頼できるものとなり、企業全体でAIを活用した意思決定とアクションを推進できるストリームが実現するという
- Tableauの洞察:Tableauユーザーは、データランドスケープへのアクセスが容易になり、理解しやすくなったことで、より豊富でコンテキストに基づいた洞察を活用できるようになるとしている
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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