
多くのSalesforceユーザーは機能の比較に集中するあまり、本来の価値創出プロセスを見落としてしまう傾向がある。「標準機能に業務を合わせるべき」という理屈は正しいが、現場ではなかなか受け入れられない。これは、How(どうやるか)に注目しすぎて、Why-What(なぜ・何を)という本質から離れてしまう構造的な課題があるからだ。成功への道筋は、日々の作業手順とビジネスプロセスをしっかり区別し、パッケージが持つ設計思想を理解することから始まる。Salesforceが自社で実践してきた「The Model」は、標準機能が成果につながる全体プロセスをどう支えるかを教えてくれる。今回は「プロセス設計の本質」「標準機能活用の真価」「Don't DIYの警告」を紹介し、テクノロジーを本当に活用できる業務の仕組みづくりについて考えていく。
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佐伯 葉介(サエキヨウスケ)
株式会社ユークリッド代表。SCSK、フレクト、セールスフォース・ジャパンを経て、2019年にリゾルバを創業。2023年にミガロホールディングス(東証プライム)へ売却。著書『成果を生み出すためのSalesforce運用ガイド』(技術評論社)。一般社団法人BizOps協会エキスパート。
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