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Jagu'e'r発!Gemini活用大全

文書作成/関数/資料作成でもう悩まなくていい!統合された「Gemini」が“救世主”に

#3:Docs, Sheets, Slides:アイデア出しから資料作成まで!

Gemini in Slides:ボタン一つで資料を自動生成

 最後にGemini in Slidesについて説明します。仕事で使う方が多いプレゼンテーション作成では、主に次のような課題があると考えらえます。

  • 構成の複雑さ:伝えたい内容が多く、どのように情報を整理すればいいか構成を作ることに苦労する

  • デザインの重要性:資料が見やすく印象に残る必要があるため、デザインスキルが求められる

  • 視覚資料の準備:テキストだけでなく、視覚的な資料を効果的に使用する必要がある

 Gemini in Slidesを活用することでこれらの課題解決が期待できます。DocsやSheets同様にサイドパネルを中心にGeminiとの対話を開始できます。

 ここでは海外出張で体験した内容を発表するためのスライドを例に考えてみましょう。なるべく簡潔にどういう順番で話を展開したら良いかをGeminiに質問します。

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 上記のように、どのような内容を誰に、どんな目的で伝えるかをGeminiに相談するだけでスライドの構成案を考えてくれます。もしGeminiからの応答が期待と異なるものだった場合は、プロンプトを修正して改めてGeminiに送ることで別の構成案を考えてくれます。

 プロンプトを変更する際は@(アットマーク)を使って特定の資料を元にGeminiに質問することも可能です。たとえば、別のスライドをベースに質問することも可能です。

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 さらにGemini in Slidesには「スライド作成サポート」という機能があります。メニューバーの下段にあるボタンを押すことで、Geminiによるスライド生成が可能です。

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 スライド作成サポートのボタンを実行すると以下のようにスライド作成のためのプロンプトが入力されます。なお、2025年7月1日時点ではこのスライド作成サポートで一度に作成できるスライドの枚数は1枚のみとなっています。複数のスライドを作成することはできません。

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 スライド作成サポートはボタンをクリックしなくても、Geminiに「次に関するスライドを作成してください」という相談を送ることで、スライドが生成されます。たとえば、スライド全体のまとめを表現するスライドを入れたい場合は以下のとおりです。

プロンプトの例:「次に関するスライドを作成してください。全体のまとめスライドを1枚作成してください。」

※「I am still learning how to create multiple slides at once. Can you describe 1 slide you want me to create?」というレスポンスが出力される場合は、出力するスライド枚数をプロンプトで指定することで解決できます。

 作成されたスライドは以下のとおりです。

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 生成されたスライド内の文章はプロンプトを調整することでよりフォーマルに仕上げることも可能です。

プロンプト例:「次に関するスライドを作成してください。全体のまとめスライドを1枚作成してください。文面はフォーマルでお願いします。今回は海外出張の発表であるところを前提にしてください」

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まとめ

 今回はGoogle Workspaceの主要アプリケーションであるDocs、Sheets、Slidesに搭載されたGeminiの活用術について紹介しました。Geminiの導入により、文章作成、データ分析、プレゼンテーション作成がより効率的に行える実感を持ってもらえたのではないでしょうか。

 Docsでは文章の校正や要約、ドキュメントへの質問が可能になり、Sheetsではデータ分析の自動化、数式や関数の提案、データの可視化が強化されました。また、Slidesではコンテンツのアイデア出し、発表内容の構成作成支援、画像生成などが可能になります。ぜひGeminiが搭載されたGoogle Workspaceで試してみてください。

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この記事の著者

山田 顕人(ヤマダ ケント)

 通信キャリアにてインフラエンジニア・開発エンジニアの両方をオンプレミスにて7年ほど経験し、クラウドインテグレーターのアイレット株式会社に入社、マルチクラウドを主軸に開発エンジニアとしてシステム開発に携わる。多方面で様々な称号を受賞 Google Cloud Partner Top Engineer...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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