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ミック氏が解説、大手ベンダーも参入する「NewSQL」の価値とは?8つの事例から見る強みと可能性

MySQL互換性を持つ「TiDB」や日本に未進出のダークホース「CockroachDB」の活用事例

Netflixなどの事例から見る、NewSQLの“新たな強み”

 マルチテナント環境でのNewSQLの利用も注目されている。ここではレバテック、DMM、Atlassianでの事例がそれぞれ紹介された。まず、レバテックには50程度のマイクロサービスが存在しており、それぞれのデータストアの運用管理に課題を抱えていた。これをTiDBの単一クラスタに統合することで、運用管理の効率化とゼロダウンタイム運用を可能にしたのだ。また、DMMは「MySQL」「Couchbase」「Cassandra」が混在する認証基盤をTiDBに統合し、運用負荷の軽減と単一障害点の解消を実現している。

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 Atlassianが提供するクラウドアプリ開発・実行プラットフォーム「Forge」でも、大規模マルチテナント環境が敷かれている。Forgeはユーザーごとにスキーマが分かれる典型的なマルチテナント構造で、300万個以上のテーブルのDDL(データ定義言語)変更に数日かかるといったモノリシックDBMSの限界に直面していた。これをTiDBへ移行することで、性能の改善を果たしている。

 そのほか、データをユーザーに近い場所に配置することでレイテンシーを低減したり、法規制への対応を可能にしたりする機能である地理的分散(ジオパーティショニング)の事例もある。その一例として、Netflixにおけるグローバルサービス基盤の事例が紹介された。Netflixは、数百種類のデバイスをサポートするグローバルなサービス基盤において、リージョンを跨いだアクティブ・アクティブ構成の実現を目指していた。

 そこで同社はCockroachDBを採用し、米国国内で4つ、グローバルで60以上のリージョンに展開、26TBものデータを扱う環境を構築した。この構成により、データをユーザーに近い場所に配置し、アクセス遅延を最小限に抑えているという。また、コンプライアンス対応としてGDPR(一般データ保護規則)などの地域的な法規制に基づき、特定の地域や国にデータを保持することも可能となっている。さらに、リージョン間でのアクティブ・アクティブ構成が可能となり、自動フェールオーバーも実現した。

クリックすると拡大します

 「日本国内でクラウドを利用しようとすると東京と大阪の2リージョンしかないため、大規模な地理的分散のユースケースは限定的かもしれません。しかし、グローバル企業が複数の国・地域に跨ってデータを持ちたい場合には、NewSQLの地理的分散は有効です。

 これらのユースケースなども加味しながら考えると、今のところNewSQLが活きるケースはハイトランザクションや高可用性、マルチテナントや地理的分散などかなり大規模なシステムに限定されています。今後NewSQLが普及するかどうかのカギは『TCO(Total Cost of Ownership)を減らしてスモールスタートができるか』にあるといえます。現時点のNewSQLは、同じリソース量のRDBなどと比べると、それなりの高額な費用がかかります。日本の99%以上を占める中小企業に普及するためには、開発や運用の効率化によってコストメリットを訴求できるかが今後の肝となるでしょう」(ミック氏)

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この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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