オラクルとGoogle Cloudは、「Oracle Database@Google Cloud」の機能強化を発表した。
最新のアップデートには、新たな組み込みAI機能、追加リージョンの提供、新しいOracle Database@Google Cloud向けパートナー・プログラムの開始が含まれるとのことだ。
新しいOracle AI Databaseサービスとリージョン追加
新たなデータベース機能と追加リージョンにより、ユーザーはOracle Database@Google Cloudをより多様な方法で利用できるとのこと。「Oracle Database 19c」と「Oracle AI Database 26ai」、「Oracle Real Application Clusters(RAC)」、「Oracle Exadata」、「Oracle Autonomous AI Database」など、独自の機能を備えたマルチクラウド環境を提供するとしている。
- 「Oracle Exadata Database Service on Exascale Infrastructure」の一般提供を開始:「Oracle Exadata Database Service」を低コストで利用開始できるという。柔軟な仮想化展開オプションにより、使いやすさと従量課金制が実現し、会社の規模を問わず小規模にスタートし、ニーズに応じて迅速かつ容易にExadataのコンピュートやストレージリソースを拡張できるとのこと
- 「Oracle Base Database Service」の一般提供を開始:ユーザーは、データベース管理の簡素化、アプリケーション開発の迅速化、コスト削減を従量課金で実現できるという。自動化されたライフサイクル管理や、「Oracle APEX」による組み込みのローコード環境、独立してスケーラブルなコンピューティングおよびブロックストレージなどといった自動化を提供するとしている
- 「Oracle Autonomous AI Lakehouse」の一般提供を開始:オープンソースの「Apache Iceberg」オープンデータ表形式を、「Oracle AI Database 26ai」「Oracle Exadata」「Oracle Autonomous AI Database」と組み合わせることで、企業全体でのAI活用や分析を可能に。また、「Google BigQuery」や「BigLake」など他のデータプラットフォームとも連携し、Google CloudのGeminiモデルやVertex AIプラットフォームを、データの保存場所を問わず、安全かつ容易に活用可能に
- Oracle Database@Google Cloudの新リージョンを提供開始:OCI上で稼働するOracle Database@Google Cloudが、オーストラリア南東部2(メルボルン)、北米北東部1(モントリオール)、米国中部1(アイオワ)の3つのGoogle Cloudリージョンで利用可能に。また、ミッションクリティカルなワークロードの災害復旧に備え、米国東部(アッシュバーン)および英国南部(ロンドン)リージョンのサービス容量も拡大されたとのこと。今後12ヵ月以内に、さらにアメリカ南部1(メキシコ)、オーストラリア南東部1(シドニー)、アジア北東部2(大阪)、アジア南部1(ムンバイ)、アジア南部2(デリー)、ヨーロッパ西部8(ミラノ)、ヨーロッパ西部12(トリノ)、北米北東部2(トロント)、南米東部1(サンパウロ)の9つのリージョンの展開が予定されているという。加えて、フランクフルト、メルボルン、ミラノでも災害復旧用リージョンが追加され、レジリエンス要件に対応するとしている
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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