9月30日、菱洋エレクトロは、kiwi technologyが開発した暑熱環境向け「WBGT監視システム」を豊田自動織機の長草工場へ導入した。
暑熱環境向けWBGT監視システムは、LAS-603V2(温湿度センサー)とゲートウェイ、kiwi Cloudサーバーで構成されている。主要な機能は以下の通り。
- リアルタイムな環境監視(温度、湿度、WBGTを一括監視)
- 環境の急変をアラート通知(組織単位で自由にアレンジできる通知機能)
- バッテリー残量や通信のオフライン発生時のアラート通知
- クラウドベースのデータ管理
- 温度、湿度、WBGTのグラフ表示機能
- 日報、月報のCSV出力
- 複数工場の状態を一元管理
- 工場内マップ上での温度、湿度、WBGT表示(オプション機能)

システム導入により期待される効果
- WBGTの危険値検知による対策の迅速化:温度や湿度、WBGT を測定してアラート警告を発報することで、熱中症の発生リスクに対して現場が早期に対策を実施できる
- 作業環境に応じた業務最適化:蓄積データと計測値をその日の作業スケジュール調整や休憩時間設定に活用し、熱中症の発生リスク低減に役立てられる
- 安全管理体制の強化:複数工場のデータを一元管理して全体の傾向や対策を確立し、全工場で一貫した安全な作業環境を実現する
豊田自動織機 自動車事業部 安全・総務部 ワーキングリーダー 平岩耕司氏は、「近年『地球沸騰化』とも表現される深刻な状況が続いています。当工場では、IoT技術を活用した製造現場の『暑熱環境の見える化』に向けた取り組みを通じて、従業員の熱中症リスクの早期把握および未然防止を強化し、安心して働ける快適な職場環境の実現を目指してまいります」とコメントしている。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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