野村総合研究所(以下、NRI)は、企業の生成AI本格導入を支援するため、アマゾン ウェブ サービス(以下、AWS)と生成AI分野における戦略的協業契約を6月に締結した。
NRIは、業務に対する理解と業務改革を支援するコンサルティング力、既存システムへの知識、AIの実装力を活かし、AIの全社的な活用を可能にするという。加えて、AIエージェント技術の活用が進む中、AWSの生成AIサービスとNRIのソリューション開発実績、業界知見を組み合わせることで、フロント領域から基幹業務まで業務プロセス全体へのAI導入をともにサポート。同契約により、今後2年間で日本国内の企業を中心に100社超のAI活用とビジネス変革の実現を目指すとのことだ。
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NRIは、AWSパートナーネットワーク(APN)の生成AIコンピテンシーを日本国内で初めて取得し、エンタープライズ領域で重要なセキュリティコンピテンシーやMSSP(マネージドセキュリティサービスプロバイダー)コンピテンシーを含む8個のコンピテンシーを取得しているという。NRIはこれらの専門性を活かし、顧客の支援を次の3つの観点で強化するとしている。
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AI導入支援の強化:エンタープライズで必要なソリューション開発、展開の推進
- AIを用いた変革コンサルティング
- 特化型AIエージェント
- 業界・タスク特化型LLMの拡大
- AIセキュリティソリューションなど
- AI人材育成の強化:AIに関するAWS認定資格保持者数の拡充
- 情報発信の強化:導入事例発信、ソリューション発信をはじめ、業界向けの顧客セミナー開催などの強化
また、企業の生成AI活用を包括的に支援する「AI共創モデル」に参画する大手クラウドベンダーにAWSを追加、およびAWSの特徴を活かせるAIパートナーとして燈、カラクリの2社を追加するとのことだ。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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