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「答えるAI」から「動くAI」へ──Inforが示す「実行するERP」の進化形

「Infor Velocity Day 2025」現地レポート

受注から承認までを自律実行 複数のエージェントが連携して業務を完遂

 Inforはさらに、この“文脈を理解するAI”を一歩進め、「自ら業務を実行するAI」へと進化させようとしている。その中核を担うのが「Agentic Orchestrator」だ。

 Agentic OrchestratorはIndustry AI Agentsを統括し、業務プロセス全体を自律的に連携・最適化する中枢プラットフォームである。CloudSuite全体はAWS上で稼働しており、生成AI機能の基盤にはAWSの生成AIサービス「Amazon Bedrock」を採用している。InforはAmazon Bedrock上で「Anthropic Claude」などのLLMを利用し、その上で「LangChain」や「LangGraph」、「LangSmith」といったフレームワーク群を活用してエージェント同士を“協調的”に稼働させている。

 たとえば受注業務では、「在庫の確認 → 顧客収益性の分析 → 最適倉庫の割り当て → 最終承認」といった一連の処理を、人手を介さずに自律実行できる。サミュエルソン氏は「複数のエージェントが役割分担しながら連携する点が、従来の(単体での)AIツールやルールベース自動化との決定的な違いだ。Agentic AIは『答えるAI』から『自律的に動くAI』へと進化している」と説明する。

「Order to Cash」プロセスを複数のAIエージェントが自律的に実行。従来の分断業務を一貫自動化する構造を示す(画像提供:Infor)
「Order to Cash」プロセスを複数のAIエージェントが自律的に実行。従来の分断業務を一貫自動化する構造を示す(画像提供:Infor)
[画像クリックで拡大]

 サミュエルソン氏は、「重要なことは、こうした自動化がERPの外側ではなく『内側』で完結していることだ」と説明する。

 多くのエージェントAIは、Microsoft 365 CopilotやSAP Jouleのようにユーザーの指示を受けて作業を補助する、“アシスタント型”の設計を採用している。これに対し、InforはAIエージェントをCloudSuiteの中核コンポーネントとして組み込み、システム内部で業務データとプロセスを直接処理・最適化する構造を採用している。

 「私たちはアシスタントを作っているのではない。ビジネスを理解し、ともに動く“AIの同僚”を作っている」(サミュエルソン氏)

 なお、LLMはAnthropic Claudeのほか、GoogleのGeminiシリーズやOpenAI系モデル(Azure経由で提供)なども選択できる。また「Amazon SageMaker」とも連携し、モデルの切替や評価、運用を柔軟に行える。こうした戦略についてサミュエルソン氏は「Amazonは昨年900億ドルをR&Dに投じた。その成果を顧客に届けない理由はない。すべてを自社で開発する必要はない」と述べ、自前主義に偏らない現実的なAI戦略を強調した。

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この記事の著者

鈴木恭子(スズキキョウコ)

ITジャーナリスト。
週刊誌記者などを経て、2001年IDGジャパンに入社しWindows Server World、Computerworldを担当。2013年6月にITジャーナリストとして独立した。主な専門分野はIoTとセキュリティ。当面の目標はOWSイベントで泳ぐこと。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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