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「答えるAI」から「動くAI」へ──Inforが示す「実行するERP」の進化形

「Infor Velocity Day 2025」現地レポート

 業界特化型クラウドソリューションを手掛ける米Inforは10月7日、スウェーデン・ストックホルムで年次イベント「Infor Velocity Day 2025」を開催した。「Velocity=変革の加速」をテーマに掲げ、生成AIが企業の競争力に与えるインパクトと、現実に得られている成果のギャップについて言及。AIの投資を結実させるためには、「業界特化型AIエージェント」が不可欠だと訴えた。

業界知識を持つ「同僚AI」で、“生成AI”投資の空振りを防ぐ

「Infor Velocity Day 2025」の会場となったクラリオン ホテル ストックホルム
「Infor Velocity Day 2025」の会場となったクラリオン ホテル ストックホルム

 Inforは、かつてオンプレミス型の統合基幹業務システム(ERP)を提供していたが、2014年にAWS(Amazon Web Services)上でクラウドERP「Infor CloudSuite(以下、CloudSuite)」を発表し、クラウドファースト戦略へと転換した。さらに2020年前後にはクラウドネイティブ化を完了、主要機能をすべてSaaSモデルで提供している。

 現在は、製造や流通、医療、食品、ファッションなど、8つの主要業界に特化し、乳製品や自動車OEM、ファッションアパレルといった「マイクロバーティカル(細分化された業種)」で、最適化したERPソリューションを展開している。

 この“業界特化型”ERPを支えているのが、Infor独自の「Industry Cloud Platform」設計だ。

 Inforは、業界特化型ERPの下にAPI・データ・セキュリティ基盤を統合した共通クラウド層を配置し、その上位にプロセスマイニングやAI・機械学習(ML)などの技術を組み込んでいる。この3層構造によって、業界ごとの業務プロセスとデータモデルを標準化しつつ、導入から運用までを定型化することで、効率的に成果を創出できる点が特徴だ。

Inforの「Industry Cloud Platform」構成図。業界固有のERPを共通基盤とAI技術層で支える三層アーキテクチャとなっている(画像提供:Infor)
Inforの「Industry Cloud Platform」構成図。業界固有のERPを共通基盤とAI技術層で支える三層アーキテクチャとなっている(画像提供:Infor)
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 基調講演に登壇した同社CEO(最高経営責任者)のケビン・サミュエルソン(Kevin Samuelson)氏は、「我々の使命は業界の現実に即したソリューションを作ることであり、それがテクノロジーを価値に変える唯一の道だ」と語る。

米InforでCEO(最高経営責任者)を務めるケビン・サミュエルソン(Kevin Samuelson)氏
米InforでCEO(最高経営責任者)を務めるケビン・サミュエルソン(Kevin Samuelson)氏

 今回、同社はCloudSuiteの機能を拡張し、業界固有のプロセス知識を備えたAIエージェント群「Infor Industry AI Agents(以下、Industry AI Agents)」と、複数のエージェントを連携・統制する中枢基盤「Infor Agentic Orchestrator(以下、Agentic Orchestrator)」を発表した。

 Industry AI Agentsは、製造や流通、食品、医療など、各業界固有のプロセスや判断基準を理解し、日常業務の中で自律的に行動する業務特化型のAIエージェント群である。生成AIの自然言語処理能力にInforが擁する業界データとベストプラクティスを組み合わせることで、AIを「質問に答える存在」から「業務を実行する存在」へと進化させた。

 サミュエルソン氏は「私たちは、AIを現場の業務フローの中で動かすことに焦点を置いている。AIを単なる分析ツールではなく、プロセスの一部として組み込み、運用の中で継続的に成果を引き出す。それこそが、AIが実際に価値を発揮する唯一の形だ」と語る。

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この記事の著者

鈴木恭子(スズキキョウコ)

ITジャーナリスト。
週刊誌記者などを経て、2001年IDGジャパンに入社しWindows Server World、Computerworldを担当。2013年6月にITジャーナリストとして独立した。主な専門分野はIoTとセキュリティ。当面の目標はOWSイベントで泳ぐこと。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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