IFSは英国ロンドンにて12月17日(現地時間)、倉庫管理システム(WMS)、倉庫実行システム(WES)、分散型受注管理(DOM)の分野でサービスを提供するSofteonの買収契約を締結したと発表した。
IFSは産業用AIソフトウェアの分野で事業展開しており、Softeon技術との統合で、製造オペレーションと倉庫実行をシームレスにつなぐプラットフォーム構築を目指す。これは、サプライチェーンの近代化や老朽化したインフラの刷新、慢性的な人手不足といった現在の課題に対応するものだという。
SofteonのWMS/WESはグローバル企業にも導入実績があり、倉庫オペレーションに製造プロセス同様の精度と知能を提供する。今回の統合ソリューションでは、IFSが他社と提携する先進ロボティクス技術と、Softeonの自動化基盤が結びつき、ヒューマノイドロボットや自律走行ロボットなどがIFS Loopsデジタルワーカーと連動する完全自律型の倉庫環境を提案するという。
従来型のレガシーWMSベンダーがAIやロボティクスとの連携に苦戦する中、IFSとSofteonの組み合わせは、最初から統合を前提とした自律型ソリューションを提供する。航空宇宙・防衛、エネルギー、建設・エンジニアリング、製造、輸送分野のIFS顧客に対し、製造、倉庫、フィールドサービスを統合したサプライチェーンオーケストレーションを実現する計画だ。
本買収は規制当局の承認を前提としており、2026年第1四半期に完了予定である。
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