仕事に欠かせないモバイルパソコンは、社内ネットワークのセキュリティにとっては大きな脅威。ウィルス感染や情報漏えいの原因となる悩みのタネを解決する方法を教えます。
モバイルパソコンが持ち込む脅威から社内ネットワークを守る「接続制御」
今や、ビジネスの場で欠かせないのがモバイルパソコンの存在だ。客先や現場などの社外にも自分のパソコン環境を持ち運べることの価値はきわめて大きい。最近では、安価なものも現われており、ますます外出先でのパソコンの活用機会が増えている。
しかし、企業のセキュリティという点からみると、モバイルパソコンは常に悩みのタネである。いくら社内で各種監視ソフトなどを使って安全性を維持していても、いったん会社の外に持ち出されてしまえばその目は届かなくなる。外出先でウィルスに感染しているかもしれないし、不正なアプリケーションをインストールしている可能性だってある。
このように外部で汚染されたパソコンが社内のネットワークにそのまま接続されると、他のパソコンやサーバ機器などに悪影響を及ぼす危険性がある。モバイルパソコンは持ち運べるがゆえに、常に外部から脅威を持ち込む危険性を帯びた存在なのだ。個人所有のパソコンを社内ネットワークに繋げる場合も同じことが言える。
情報の流出という点でも注意を要する。悪意を持った人間のパソコンがネットワークに接続されると、社内の機密情報やメールなどがハードディスクを経由して外部に流出する恐れがある。
つまり、社内ネットワークへの接続は適切に管理されなければならない。そのための監視・制御製品が接続制御とよばれるものだ。モバイルパソコンによるウイルス感染や情報流出を防止する。

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友成 文隆(トモナリ フミタカ)
株式会社日立製作所 ソフトウェア事業部にてJP1やCosminexusなどミドルウェア全般を担当。
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