複雑化し続ける社内PCの調達・運用業務……情シスが今「レンタル」を選択すべき理由と“うまみ”とは?
調達方法の判断軸は「一人あたりの管理量」 高まる運用負荷と人材不足に最適な一手を訊く
2025年10月にWindows 10のサポートが終了し、多くの企業が社内PCのリプレイスに動いた。しかし、機器を入れ替えるだけで情報システム部門(情シス)の仕事が完了するわけではない。キッティング、問い合わせ対応、故障交換──PC運用における情シスの業務は、積み上げ式に増え続けている。横河レンタ・リースでPC調達における情シスの悩みに寄り添ってきた原田大輔氏に、調達・運用の現場で何が起こっているのか、そして「レンタル」という選択肢が持つ可能性を訊いた。
複雑化するPC管理業務 AI PCの台頭などで今後生じうる課題
2025年10月のWindows 10サポート終了により、多くの企業はPCのリプレイスの必要性を迫られた。既にリプレイスが完了した企業も多いだろうが、情シスの仕事はこれで終わりではない。横河レンタ・リースの原田大輔氏は、「リプレイスを終えた後も多くの課題が積み重なっている」と語る。2014年の入社以来、営業やマーケティング、情シス部門の業務などを経験してきた原田氏は、現在も展示会で多くの顧客と対話するなど、現場のリアルな声を最前線で聞き続けている。
PCのリプレイスにあたっては、「購入」「リース」「レンタル」という3つの選択肢がある。自社でPCを購入する企業が直面しがちな問題として、最初に原田氏が挙げたのは「調達コストの上昇」と「キッティングなどを担う人材の不足」だ。デスクトップからノートPCへの移行、Wi-Fi対応、セキュリティソフトの設定追加など、導入前に必要な工程は年々増加している。「以前と比べて、導入前にしなければいけない作業は少しずつ増えてきている。人手が不足しているため、全社への展開に時間がかかってしまうという課題が多くの企業にある」と同氏は述べる。
導入後の運用段階でも、課題は山積みだ。テレワークの定着によって、情シスへの問い合わせの種類は多様化した。「Microsoft 365をアップデートしたら画面のレイアウトが変わり、使い方がわからなくなった」「PCの調子が悪いが、自宅のネット環境が原因なのか、PCの不具合なのか判断できない」といった、情シスが本来“受ける必要のない”質問まで集まってくる経験が、誰しもあるのではないだろうか。情シス部門の人数は変わらないまま、業務だけが増えていく──原田氏は、「本来やるべきセキュリティ対策ができなかったことでインシデントなどが起こってしまうのでは、本末転倒だ」と警鐘を鳴らす。
こうした状況に加えて、最近ではAI PC(人工知能機能を搭載した高性能PC)の普及も進んできている。単にデバイスを導入するだけでは費用対効果を生み出せず、Microsoft CopilotなどのAI機能を社員に活用してもらうため、社内トレーニングを設ける企業も増えてきた。今後は、機微な情報をクラウドに流さず自社内で処理する環境の整備や、データガバナンスの整備も情シスに求められる役割として加わる。業務の種類も、求められる専門性も広がり続ける中、情シスへの負荷は増える一方だ。
この記事は参考になりましたか?
- EnterpriseZine Press連載記事一覧
-
- 複雑化し続ける社内PCの調達・運用業務……情シスが今「レンタル」を選択すべき理由と“うまみ...
- 数千万円のDX研修が“やりっぱなし”で終わる理由──「AIコンサル」による常時伴走で知識の...
- 海外ベンダーが猛威をふるう中、「国産AI」に勝ち筋はあるのか?開発者×政府×弁護士が現状を...
- この記事の著者
-
森 英信(モリ ヒデノブ)
就職情報誌やMac雑誌の編集業務、モバイルコンテンツ制作会社勤務を経て、2005年に編集プロダクション業務とWebシステム開発事業を展開する会社・アンジーを創業した。編集プロダクション業務では、日本語と英語でのテック関連事例や海外スタートアップのインタビュー、イベントレポートなどの企画・取材・執筆・...
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
提供:横河レンタ・リース株式会社
【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア
