複雑化し続ける社内PCの調達・運用業務……情シスが今「レンタル」を選択すべき理由と“うまみ”とは?
調達方法の判断軸は「一人あたりの管理量」 高まる運用負荷と人材不足に最適な一手を訊く
有隣堂はキッティング業務の7割を効率化、PC管理の新たな選択肢
横河レンタ・リースが提供する「Cotoka for PC」は、情シスのPC管理における業務負荷を抜本的に削減することを目的としたPCレンタルサービスだ。設計思想の核心は、PC調達・運用のライフサイクル全体にわたる作業から情シスを解放することにある。
主な利用の流れはこうだ。社員はまず、同社が提示する5〜6機種の中から、同一料金の範囲で好みの機種を選ぶ。これらの機種は、同社が過去の故障データなどを参考に厳選したもので、いずれも安定供給が可能な法人向けモデルに限定されている。PCが届いたら、MicrosoftのWindows Autopilotを活用した自動セットアップが走り、電源を入れるだけで業務環境が整う。
利用中に不具合が生じた際も、情シスではなく当該社員が横河レンタ・リースのヘルプデスクに直接連絡することで、代替機の手配までを完結できる。情シスが関与する部分は、主にサービス導入の意思決定のみ。原田氏は「機種選定、セットアップ、そして不具合対応もユーザーが容易に行えるため、情シスは浮いた工数をシステム刷新やセキュリティ強化といった本来注力すべき業務に充てられる」と説明する。
なお、同社の試算では、この仕組みによってPC運用業務を最大88%削減できるという。在宅勤務中や出張先でのトラブルも、社員自身が問い合わせることで解決できるため、場所を問わずダウンタイムを最小化できる。情シスが中継役を担わない構造が、対応の迅速化と負荷の軽減を同時に実現するのだ。
また、他のレンタル事業者と比較した「Cotoka for PC」の強みとして原田氏が強調するのが、自社開発ソフトウェア「Flex Work Place(フレックスワークプレイス)」だ。これは、テレワーク時の情報漏洩リスクなどを軽減できる「データレスPC化」、大型のWindows Updateの管理支援、社員自身によるアプリのセルフインストール支援という3つのソリューションをラインアップしている。
「レンタル会社がソフトウェアを開発すると聞いて驚かれることもあります。ただ、100万台を超えるPCの運用を通じてお客様の課題を聞き続け、その上で作り上げたソフトウェアです。この領域で幅広い自社開発ソリューションを持っているのは、レンタル会社としては当社が唯一ではないでしょうか」(原田氏)

では、実際にサービスを活用した企業では、どのような変化が生まれているのか。共通して聞かれるのが「ダウンタイムの最小化」と「本来の業務への注力化」が可能になったという声だ。
たとえば、大手音響・映像機器メーカーであるオーディオテクニカは、横河レンタ・リースのPCレンタルサービスによって、担当者1名で約700台のPCを管理する体制を実現。以前はメーカーサポートを介した修理対応に多くの時間を要し、複数のやり取りを重ねても解決に至らないケースもあったが、レンタルサービス導入後はスピーディな交換対応が可能になり、業務停滞を大幅に短縮できるようになった。
そのほか、書店事業を展開する有隣堂では、PCレンタルとキッティングサービスの組み合わせで、情シスが自力で対応していたキッティング業務の約7割を横河レンタ・リースに委託することに成功。従来の故障対応では修理に3〜4週間かかり、戻ってきたPCの再セットアップを含めると計6時間超の工数が発生していた。しかし、設定済みの代替機が届く仕組みへと変わったことで、担当者の負荷が大きく軽減された。
さらに、清掃・衛生サービス会社のサニクリーン中国では、営業担当者向けにタブレットPCを導入。紙の伝票で受け付けていた顧客の注文が現地で完結するようになり、事務所に戻ってからの電子入力作業が不要となった。1日あたり30分以上の残業時間が削減され、顧客との対話に充てる時間が増えたことで、コミュニケーションの質も向上したという。
これらの事例に共通するのは、端末管理の負荷から解放された情シスおよび従業員が、より“本質的な業務”に向き合えるようになったという変化だ。
「調達方法を変えることは、容易ではありません。ただ、当社はPCを貸し出すだけでなく、情報システム部門が会社の中で輝ける環境を提案できるソリューションを持っています。現在PC調達の約9割を占める購入・リース以外の選択肢である『レンタル』を、一度比較材料として知っていただけますと幸いです」(原田氏)
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森 英信(モリ ヒデノブ)
就職情報誌やMac雑誌の編集業務、モバイルコンテンツ制作会社勤務を経て、2005年に編集プロダクション業務とWebシステム開発事業を展開する会社・アンジーを創業した。編集プロダクション業務では、日本語と英語でのテック関連事例や海外スタートアップのインタビュー、イベントレポートなどの企画・取材・執筆・...
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
提供:横河レンタ・リース株式会社
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