AIで高まる「データ・イン・モーション」の重要性 データ基盤構築に欠かせない3つの視点と設計思想
第3回:リアルタイムデータ基盤はどう設計すべきか 論理統合とデータ・イン・モーションの実践
「データ・イン・モーション」は技術ではなく設計思想
連載では、「なぜAIが現場で活用されないのか」という問いから出発し、その背景にあるデータ活用の課題と構造的な問題について考察してきました。AIの性能は今後も向上していくでしょう。しかし、AIだけで企業変革が実現するわけではありません。重要なことは、必要なデータが必要なタイミングで流れつづける仕組みを構築できるかどうかです。
データ・イン・モーションとは、単なるストリーミング技術ではありません。データを蓄積してから活用するという従来の考え方から、流れつづけるデータを前提に業務やシステムを設計するという発想の転換です。
AIエージェントが企業活動の中核を担う時代において、競争力を左右するものはAIモデルの性能だけではありません。必要なデータを必要な場所へ、必要なタイミングで届けられるかどうかが意思決定のスピードや変化への対応力を決定します。
AI時代のデータ基盤に求められるものは、特定の製品やクラウドへの依存ではなく、論理的なデータ統合によるガバナンスと、データ・イン・モーションによるリアルタイムなデータ流通を両立できる柔軟なアーキテクチャです。
企業がこれからのAI活用を本格化させるためには、AIそのものだけではなく、その土台となるデータの流れにも目を向ける必要があります。データをどう蓄積するかだけではなく、どう統合し、どう動かし、どう活用するか。その設計思想こそが、これからの企業の競争力を支える重要な基盤になるのではないでしょうか。
連載「なぜ企業のAIはリアルタイムに動かないのか? データ基盤の構造課題を解き明かす」(全3回)
第1回
第2回
第3回
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吉田 栄信(ヨシダ エイシン)
Cloudera株式会社 ソリューションズ エンジニアリング マネージャークラウド、ビッグデータ、データガバナンス、PaaS、Webアプリケーションなどの分野で、アーキテクチャ設計や実装に携わってきたソリューションエンジニア。2019年6月にCloudera株式会社へ入社。入社以前は、DXCテクノロ...
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