「Callクレヨン」は、7月に提供開始したSaaS型着信管理サービス「Callノート」に続く、ITHDグループが推進する「クラウドテレフォニー」事業の第2段となる新サービス。「Callクレヨン」は、PhoneCookie(特許申請中)という新たに開発した独自技術により、Webと電話から得られるそれぞれのトランザクション情報を効果的に結びつけ、その結びつけられた情報を活用することで新しいビジネス価値を創造するサービスだという。「Callクレヨン」を利用することにより、企業はマーケティング情報の収集や顧客サービスの向上、顧客接点オペレーションの効率化、新規ビジネスの開発など、さまざまな用途に電話とWebのトランザクション情報を活用することが可能となり、顧客接点領域におけるビジネスの可能性を拡げることができるとしている。
「Callクレヨン」で提供するPhoneCookieは、Webの世界で標準となっている「ユーザ識別」や「セッション管理」を実現する目的などに利用される「Cookie」の概念を「クラウドテレフォニー」に応用したITHDグループの独自技術。「Callクレヨン」は、「発信時刻」「通話時間」「閲覧中WebのURL」「個人ID」など電話・Web のそれぞれが保持しているトランザクション情報を収集・結合し、PhoneCookieという形で一時的に保持する。このPhoneCookieが保持する情報は、「Callクレヨン」で提供しているAPIを介して参照が可能なため、「Callクレヨン」のサービス利用企業は、その情報を活用し自社の顧客に対し、さらに利便性の高い有益なサービスを提供できるようになるという。
「Callクレヨン」では、独自の電話番号払出機能により、ユーザーにはあたかも個人専用の電話番号が提供されているかのような仕組みを提供する。同時に、Web・電話それぞれのトランザクション情報をPhoneCookieとして生成し、電話番号に紐付ける機能を提供するという。
電話を受け取った側が電話番号をキーにPhoneCookieを参照することにより、ユーザーの行動を把握した上でアクションを取ることができ、コミュニケーションが継続する間、WebにおけるCookieと同様にトランザクションの簡易な状態管理を行うことが可能となる。
コミュニケーションにおいて有効活用されたPhoneCookieは、さらに他システムに非同期で伝播させることができるため、CRM、テキストマイニング、アクセス解析ツールなどのビジネスアプリケーションや、ECサイトなどの顧客サービスアプリケーション、及びスマートフォンなどの次世代端末に伝播させて組み合わせることにより、マーケティングや顧客接点改善に活用することができ、さらなる顧客価値の向上を図ることができとしている。