CONTROL_MANAGEMENT_PACK_ACCESS
CONTROL_MANAGEMENT_PACK_ACCESS はリリース11.1.0.6以降で有効な初期化パラメータで、Oracleの有償オプション機能である『Diagnostics Pack』および『Tuning Pack』を使用可能にするかどうかを指定します。両方ともOracle 9iの頃からある機能ですが、10gや11gではより進化した機能が提供されています。
パラメータ名 | CONTROL_MANAGEMENT_PACK_ACCESS |
値 |
NONE
DIAGNOSTIC
DIAGNOSTIC+TUNING
|
デフォルト値 |
Enterprise Edition :DIAGNOSTIC+TUNING
その他のエディション:NONE
|
動的変更方法 | ALTER SYSTEM |
Diagnostics Packはデータベースの性能を診断するための機能を提供します。AWR(Automatic Workload Repository:自動ワークロード・リポジトリ)により統計情報を自動的に収集し、ADDM(Automatic Database Diagnostic Monitor:自動データベース診断モニタ)によりCPU使用率、ディスク障害、Oracleエラー発生、パラメータ断片化、パフォーマンスの悪いSQL文などの問題を自動診断して警告してくれます。
Tuning Packはアプリケーションのチューニングを支援するための機能を提供します。SQL Tuning AdvisorおよびSQL Access Advisorにより最適なSQLやアクセスパスをデータベース側から自動で提案してくれます。
なお、Tuning Packを有効にするには、Diagnostics Packのライセンスが必要です。
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白砂 丈太郎(シラスナ ジョウタロウ)
日本オラクル(株)において、データベース事業のコアテクノロジー技術およびパフォーマンス技術のリーダーを務め、製品機能の検証および大規模/最重要プロジェクトでのベンチマークや実装を担当。
現在は(株)ワン・オー・ワンにおいて、データベースとWeb技術を中心としたシステム構築およびコンサルティングに従事。...※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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