9月も半ばで秋も深まり……、どころではなかったきびしい残暑の先週でしたが、読者の皆さまはいかがお過ごしでしょうか。フリーランスのワタクシは金曜日の夕方になるまで翌日から3連休ということにまったく気付かず、どうしてこの月曜日はスケジュールが何も埋まっていないんだろうと不思議に思っておりました。そうか、今週って平日が3日しかないのね……。 そんなわけでDB Onlineの記事本数もやや少なめの感じが続いておりますが、10月にはデータベース業界の2大イベント「Oracle OpenWorld 2011」「2011 Teradata Parnters Conference & Expo」が控えており、DB Onlineでもがっつり取材する予定です。ご期待のほどを!
人気のオープンソースデータベースがバージョンアップ!
先週は2つの人気データベースがバージョンアップを発表しました。ひとつはおなじみのPostgreSQL、もうひとつは最近人気急上昇中のNoSQLであるMongoDBです。
PostgreSQL 9.1は9月11日にリリース。数多くの新機能が追加されていますが、最も注目したいのは複数サーバをまたがった同期レプリケーションが実現することでしょう。この場合の"同期"は更新が失われないことを指していますが、レプリケーションを同期モードにすることで、マスターサーバへの更新が失われることなく、スレーブサーバに確実に変更を伝えることが可能になります。バックアップなど高い信頼性を求められるシステムに向いているモードだといえます。
一方、MongoDB2.0は9月12日にリリースされました。3月にリリースされたバージョン1.8以来の安定版リリースです。並列処理性能の向上、インデックス拡張によるパフォーマンスとサイズの改善、ジャーナリングのデフォルト有効など、こちらも数多くの改善点がみられます。
余談ですがMongoDBはVMwareが提供するオープンソースのPaaS環境「Cloud Foundry」でもMySQLなどとともに採用されています。英文ですが、Cloud Foudnry上でGrailsとMongoDBを組み合わせたアプリケーションのデプロイ方法を解説したページを見つけたので、ご参考になれば。今後はクラウド環境でのNoSQL採用も続々と増えていきそうですね。
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五味明子(ゴミ アキコ)
IT系出版社で編集者としてキャリアを積んだのち、2011年からフリーランスライターとして活動中。フィールドワークはオープンソース、クラウドコンピューティング、データアナリティクスなどエンタープライズITが中心で海外カンファレンスの取材が多い。
Twitter(@g3akk)や自身のブログでITニュース...※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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