前回に引き続いてDenali から実装される高可用性機能「AlwaysOn」を、日本マイクロソフトプレミアフィールドエンジニアリング部の平山が紹介します。
前回の記事では、これまでにリリースされた SQL Serverで既に実装されている、高可用性 (High Availability) を実現するためのさまざまな機能を紹介しました。また、それぞれの機能単体で使用する場合には、満たすことができない要件があることも併せて説明しました。それを踏まえて、今回は、AlwaysOnでは何ができるようになったのかを紹介してみたいと思います。(ただ、今回お知らせする内容は、現時点での決定事項ではありますが、Denaliが実際にリリースされるときには、若干の変更があるかもしれないことをあらかじめご了承ください)。
AlwaysOnでは、すでに実装されている信頼性の高いテクノロジーを基礎技術として使用しています。データベースレベルの高可用性を確保するために、従来のデータベースミラーリング機能を拡張しました。また、SQL Serverインスタンスレベルの高可用性のためには、長年使用されてきたフェールオーバークラスタリングの技術を拡張することで対応しています(ただし「拡張」とは言っても、さまざまな新たな要求をみたすために数多くの新技術が投入されています)。さて、それでは機能を強化することによって、実現可能になった主な点を紹介していきたいと思います。
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平山理(ヒラヤマオサム)
日本マイクロソフト株式会社
プレミアフィールドエンジニアリング
プレミアフィールドエンジニア日本マイクロソフトの Premier Field Engineering 部で、お客様に SQL Server をスムーズにお使いいただくための様々なお手伝いをしています。Sybase (現 SAP) 勤務時代の 5 年間とマイクロソフトでの 12 年間、データベース道を極めるために精進する毎日です。
二人の娘の父親で...※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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