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データベースの災害対策はバックアップだけで万全か? ―1月の人気記事

第7回

論理障害に対応し、さらに高度な活用方法も

 Flashback Databaseを設定しておくことで、ヒューマンエラーといったデータの論理障害にも対応できます。これは、厳密なオペレーションが求められるデータベース・システムにおける作業時には、「最後の保険」とすることができるでしょう。

 「本番のデータベースをFlashback Databaseで巻き戻すのは抵抗がある」場合においても、スタンバイ・データベースにFlashback Databaseを設定しておけば、災対環境側で、万一の場合のデータ復旧を検討することもできます。

 これは、物理的な障害のみにしか対応できないストレージのレプリケーションでは得られないメリットです。

 さらに、Active DataGuardを用いることで、スタンバイ・データベースにログ適用を続けながら、SQL問い合わせを実施することができます。

 レポート機能等のオフロードができる場合はこの機能の活用も検討できるでしょう。

 【セミナー動画/資料】実践!! 高可用性システム構築 ~Data Guard基本編~(P35~)

 想定される障害に対し、Oracle Database Enterprise Editionの機能を活用することで、より柔軟で、遊休資産を活用できる構成を組むことができます。

 以下のサイトに推奨構成が掲載されていますので、システム・アーキテクトを目指す方は一度目を通しておくとよいでしょう。

 Oracle Maximum Availability Architecture - MAA

手元の環境でOracle Databaseを体験してみよう!

 Oracle Databaseの高可用性技術は、Oracle Technology Network上で公開しているOracle VM VirtualBox向けの仮想イメージを利用することで、お手持ちのPC環境でも実際に体験いただくことができます。

 仮想マシン・イメージ (Oracle VM VirtualBox向け)

 以下に紹介するハンズオンキットを用いて、DataGuardやFlashback Database機能の導入/構築から実際の障害復旧まで一度試してみることで、本番システムに導入するためのイメージをつかむことができるでしょう。

  Oracle Data Guard Basic Hands On Training ハンズオン環境構築キット

  [内容]

  • Data Guard環境構築
  • Data Guard機能体験
  • Active Data Guard機能体験
  壊して体感する!Oracle Data Guardによる障害復旧対応ハンズオン

  [内容]

  • プライマリ・データベースでの障害時の対応
  • ブロック破損発生時の対応
  • データファイル破損発生時の対応
  • データベース破損発生時の対応
  • データの論理的な損失時の対応
  • スタンバイ・データベースでの障害時の対応

 2月はどんな記事が人気になるでしょうか?次回も、皆様が"使える"ネタを提供していきたいと思います。

 ▼「好奇心が、エンジニア人生を豊かにする。」 oracletech.jp

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矢木覚(ヤギサトル)

  Oracle ACE SIerにおいて、Oracle Databaseの最新技術を用いた、企業システムの基幹システム設計/構築に携わる。大規模RACやOracle Exadataによるシステム設計・データベース統合等を行ってきた。その経験を基に、現在ではオラクルの技術を広めるエヴァ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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