今回の記事ではNetBeans IDEのデータベースサポートを紹介します。NetBeans IDEを使えばNetBeans 上からデータベースの表の作成、SQLコマンドの実行、データの編集など一連の操作を行うことができます。開発者はIDEの他にデータベース専用のツールを起動する必要はありません。またNetBeansに登録したデータベース接続を使ってコードを自動生成する機能も備えています。JavaやPHPのコードを自動生成しアプリケーションで利用できます。
NetBeans とは
NetBeans IDEはオラクルがサポートしオープンソースで開発されている統合開発環境です。Java SE, Java ME, Java EEの開発を始めPHPや C/C++の言語もサポートしています。昨今のアプリケーション開発では不可欠となったデータベースのサポートも標準で備えています。一度NetBeans IDEにデータベース接続を設定しておけばSQLコマンドの実行、データの編集、またデータベースを使用するのに必要なコードを自動生成する機能も備えています。データベースはJavaDB、Oracle、PostgreSQL、MySQLなどをサポートしています。
NetBean はnetbeans.orgからダウンロードでき無償で使うことができます。

Oracle データベースとの接続
NetBeansにOracleデータベースを接続してみましょう。この例ではローカルマシンにインストールされ稼動しているOracle Database XEに接続します。NetBeansを起動しナビゲーションウィンドウの「サービス」タブの「データベース」ノードから「新規接続」を選んでください。

接続するデータベースを選んでください。ここではOracle Thinを選びます。必要に応じてデータベースのドライバのダウンロードが必要になります。Oracle データベースの場合も画面の指示にしたがってjarファイル(この場合は ojdbc6.jar)をダウンロードし指定します。

接続URLも指示にしたがって指定してください。図のドライバ名に「Oracle Thin (サービス ID (SID))」を選び、ホストには「localhost」、ポートは「1521」などデフォルトの値を確認してください。 サービス ID (SID) は XE (デフォルト)を選んでください。ユーザー名とパスワードはこの例ではOracle Database XEをインストールした時に指定したsystem (デフォルトのデータベース管理者アカウント) 使用しています。

正しく接続できるかどうかは「接続をテスト」ボタンをクリックしてしてみてください。接続に成功すると、図のようにウィザードに「接続に成功しま した。」というメッセージが表示されます。 次の画面では「スキーマを選択」ドロップダウンリストで「HR」を選択します。この例ではローカルにインストールされたOracle Database XEを接続しましたがリモートの場合はリモートのホスト名を入力します。
問題なく接続できるとデータベース以下にノードが新たに追加されます。この例では接続名をわかりやすく「OracleDB」と変更しています。このノードから表の作成、クエリーやSQL「コマンドの実行」などさまざまは操作を行うことができます。データベースの接続はいくつでも追加することができます。

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- この記事の著者
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片貝正紀(カタカイマサキ)
日本オラクル株式会社
Sun MW Globalization
担当シニアマネージャー
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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