全世界で大反響のロングセラー『ビジネスモデル・ジェネレーション』と『ビジネスモデルYOU』について、原著者であるYvesPiegeur氏と筑波大学教授TimClark氏のお二人にお話を伺いました。今回は、「ビジネスモデル・YOU」の原著者、筑波大学教授TimClark氏に書籍の誕生秘話をお伺いしました。(前回の記事は、こちら。前々回の記事はこちら)
キャンバスを個人向けに適用することで『ビジネスモデルYou』が誕生

- さて、『ビジネスモデル・ジェネレーション』は、世界中でベストセラーとなったわけですが、コアメンバーのひとりであるTim氏がそのキャンバスを活用した第二弾『ビジネスモデルYOU』を出版されました。日本語版も先月の発売以来、増版が決まったと伺っております。出版されようと思ったきっかけは、どのようなことだったのでしょうか?
Tim氏: 私は、MBAでビジネスモデルを研究していましたが、一般的にビジネスモデルに関する論文や書籍は、難しいものが多く、実務者の立場からするとあまり現場で使えるものがありませんでした。その時、『ビジネスモデル・ジェネレーション』のメソッドに出会い感激しました。中でも、キャンバスは組織には必ずビジネスモデルがあるということを視覚的に表現し、共有できるツールとしてたいへん優れていると思います。
ビジネスモデルとは、どのように価値を作り出して、顧客に届けるかを論理的に記述したものです。つまり、会社の場合、ビジネスはどう回るかを示すものです。
一つ重要なポイントとして忘れてはならないことは、全ての組織はビジネスモデルをもっているということです。企業はもちろんですが、大学や政府、非営利団体など、全ての組織はビジネスモデルを持っているのです。このビジネスモデルキャンバスを自分の組織に当てはめることで、何か大事なことに気づかれる経験は皆さんにもあるはずです。
そこで私は、自分自身をキャンバスで表現してみようと思いつきました。

この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
今津 美樹(イマヅ ミキ)
今津美樹(いまづ・みき) ウィンドゥース 代表取締役 ITアナリスト 米国系IT企業にてマーケティングスペシャリストとしての長年の実績と20カ国以上におよぶグローバルでの経験による、マーケティングアウトソーサー ウィンドゥースの代表を務める。ITを活用したマーケティングに関する講...
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア