理解している人が意外に少ない、ビジネスにおける“正しい”分析プロセス
唐突ですが、問題です。
皆さんは、ビジネスにおける「正しくない」分析プロセスとして、どのようなものを思い浮かべますか?「正しい」方ではなく「正しくない」方ですよ。正解は、“行き当たりばったり”。
事前の準備や計画もなく、いきなり分析を開始し、データをいじくり回すだけで、いつまで経っても成果が得られず、時間切れとなるパターンです。
こうした行き当たりばったりのアプローチは、残念ながらさまざまな現場で目にします。「時間がたっぷりあれば、いろいろと準備もできるけど、時間に追われながら結果を出すには、仕方ない」と諦めている方も多いかと思います。
成果をいち早く得ようと焦る気持ちはわかりますが、「正しい」プロセスに従うのが、結局早道なのです。急がば回れです。
続いて第二問。ビジネスにおける“正しい”プロセスとは?
ビジネスにおける「正しい」プロセスとして、どのようなものを思い浮かべますか?「行き当たりばったり」の反対だから「計画的」?
惜しい!事前に準備された計画に沿って、粛々と分析を進めるこのプロセスは、一見理想的なものに見えますが、実際のビジネスにおいては、計画通りに進めて期待通りの成果が得られることは稀です。
なぜなら、必要とするデータが存在しない、収集したデータに不具合が見つかる、ビジネス環境が変化する、などのさまざまな状況変化に応じて、「臨機応変」に対応する必要があるからです。事前に準備された計画に沿ってプロセスを進めつつ、必要に応じて直前のステップ、あるいは、もっと前のステップに戻り、行きつ戻りつ繰り返しながら進める、これが「正しい」プロセスです。