SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Data Tech 2024

2024年11月21日(木)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

DB Press

イノベーティブな意思決定とは何か―ガートナーが提唱する、コラボレーション型意思決定


2013年5月27日から都内で開催された「ガートナー ビジネス・インテリジェンス&情報活用サミット 2013」、その最初の基調講演のステージに登場したガートナー リサーチ バイス プレジデントの志賀 嘉津士氏は、「イノベーティブな意思決定とは何かー正しい情報分析による決断が勝つ」と題した講演の冒頭、企業経営者などは1日に数100回もの意思決定を行っている現実があると言う。

イノベーティブな意思決定のためには内部状況と外部環境の把握が不可欠

ガートナー リサーチ バイス プレジデント 志賀 嘉津士氏
ガートナー リサーチ バイス プレジデント 志賀 嘉津士氏

 志賀氏によれば、人は1日に10回、多い人は数100回も意思決定しているという。

 企業においては、現場レベルの戦術的な意思決定では市場データや売り上げデータなど、おもに構造化データが用いられる。これに対し経営層などの意思決定では、BIダッシュボードのようなものを利用し、構造化データももちろん利用するが、たとえば人との会話などの非構造化データも参考にされることが多い。

 経営層が行う意思決定で失敗をすると、「重大な事件に発展する」と志賀氏は指摘する。失敗例として志賀氏が挙げたのが福島第一原発の事故、ボーイング787のバッテリー不具合、シャープを始めとする日本家電の業績不振、そして太平洋戦争を日本がなぜ回避できなかったかというものだ。福島第一原発やボーイング787は内部状況の把握、シャープや太平洋戦争時の日本は外部環境の把握が十分にできていなかったことが敗因だ。

 「意思決定には、これら両方がないと始まりません。そして正確な意思決定をするためには、バイアスのかかっていない正しい分析をしなければなりません。安全神話や精神論、成功体験などでは、正しい意思決定はできません」(志賀氏)

 さらに志賀氏は、正しい分析を行った上でイノベーティブな意思決定をする必要があると言う。このイノベーティブな意思決定とは、これまでできなかったことをできるようにするもの。そして、イノベーティブな意思決定を支えるのが、インフォメーション、ソーシャル、クラウド、モバイルという4つの力だ。この4つをガートナーでは「Nexus」と呼び、それぞれを結び付けることでイノベーティブな力になる。

イノベーティブな意思決定を支えるNexus 4つの力の結節『出展:ガートナー(2013年5月)』
イノベーティブな意思決定を支えるNexus 4つの力の結節
『出展:ガートナー(2013年5月)』

次のページ
今後企業で必要になるコラボレーション型意思決定

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
DB Press連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/4882 2013/06/06 12:35

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング