「アウトソーシング&戦略的パートナーシップ サミット」が7月26日に開催
組織文化が違う、ガバナンスの仕組みが違う、契約形態が違う、言語が違う、ITベンダーとの付き合い方が違う、など日本国内と海外との違いを挙げ「日本に欧米型アウトソーシングは合わない」と断じるIT部門は多い。もちろん、こうした差を見極める視点は、アウトソーシングの戦略上重要だ。しかし現状維持を続けていては、国際競争に打ち勝つことは厳しい。
ガートナーでは、ITリーダーが今後求めるべきは、日本と世界の良さを併せ持つ「ニッポン型アウトソーシング」だと強調する。その理想像はまだ見えないものの、新たな一歩を踏み出す動きは確実に広がっているという。「ガートナー アウトソーシング&戦略的パートナーシップ サミット 2013」では、国内外の専門アナリストやユーザー企業がそれぞれの分野でのアウトソーシングにおける事例や戦略、実践手法などを紹介していく予定だ。
まず、最初の基調講演では、「アウトソーシングの未来像」と題して、ガートナー リサーチ バイス プレジデント キャシー・トーンボーム氏が講演を行う。 新しいテクノロジー、新しいサービス、新しいタイプの従業員、組織の運営および拡大のための新しい前提条件……こうした要因が今、アウトソーシングに大きな変化をもたらしている。本セッションでは、「将来のアウトソーシングを方向付けている主要なトレンドは何か」「優れたアウトソーシング・プロバイダーを探す際には、プロバイダーのどういった点に着目すべきか」「アウトソーシングを賢く利用するには、どういった対策を事前に講じるべきか」などをテーマに将来のアウトソーシングを方向付けている主要なトレンドやユーザー企業としてアウトソーシングを賢く利用するために事前に講じるべき対策について解説する。
次の基調講演では、「新しい『ニッポン・モデル』への第一歩」と題して、ガートナー リサーチ バイス プレジデント 足立 祐子氏が講演。今、日本企業のアウトソーシングには日本と欧米の良さを併せ持つ新しいモデルが求められているという。本セッションではアウトソーシングの将来展望と既存モデルの制約を明らかにし、先行IT部門による「ニッポン・モデル」への取り組みの第一歩を紹介。「日本のアウトソーシングにおける特徴と制約は何か」「先行企業は、どのような「ニッポン・モデル」を実践しているか」「これからのアウトソーシング戦略の立案において、日本のIT部門が押さえておくべきトレンドは何か」などをテーマに解説する。
注目のゲスト基調講演では、旅館・リゾート運営を支えるグローバル・アウトソーシング戦略株式会社星野リゾート グループ情報システム ユニットディレクター 久本 英司氏が登壇。全国で温泉旅館・リゾートホテルを運営する星野リゾートでは、世界的なホテルチェーンに対する競争力強化のため接遇業務のマルチタスク化の100%導入をはじめ、高い生産性の達成を目指している。
ITにおいては、IT化による業務効率化だけでなくIT化自体の大幅なコスト削減を目指し、ユーザー企業自らインドでのオフショア開発に取組んでいる。本講演では持続的なIT投資の実現に向けた戦略的なアウトソーシングへの取り組みを紹介する。
他にも、「アウトソーシングの前に決めておくべきことは何か」、「IT戦略を実現するソーシング・マネジメント」、「アジア太平洋地域におけるIT組織マネジメントの実践」「アウトソーシング契約:交渉のオキテ」など実践的な講演が用意されている。
上記の講演以外にも、アウトソーシング戦略、グローバルソーシング戦略、ベンダー・マネジメント、グローバルIT組織マネジメント、アジア太平洋におけるITサービスなど幅広いテーマで、国内外の専門のアナリストやユーザー企業が講演を行う予定だ。
今後のアウトソーシング戦略と新しい「ニッポン・モデル」を考えていく上で、試金石となるイベントとなりそうだ。
【名称】ガートナー アウトソーシング & 戦略的パートナーシップ サミット 2013
【日時】2013年7月26日(金) セミナー開始:9:30(受付時間:9:00)
【会場】東京コンファレンスセンター・品川(東京都港区)
【主催】ガートナー ジャパン株式会社
【参加料金】 早期割引価格(7月5日まで) 42,000円(1名様/税別)、通常価格(7月6日以降)46,000円(1名様/税別)
【問い合わせ先】 サミット登録事務局
TEL : 03-6430-1810 FAX : 03-6430-1927 Email : japan.events@gartner.com